irregularな０番さん。〖🎲〗

♢花火 ページ14

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「A〜ライター持ってる？」

「持ってるけど」



流石いれいす唯一の喫煙者、と言って持っていたライターを取る。
…何に使う気だ？？



「何に使うの？」


なんて訊けば、花火やりたいなーって、と言い出して私は納得した。
そういえば初期メンでやったな。線香花火とか。



「最近忙しくて出来なかったじゃん、丁度メンバー居るしやりたくて。」


そう言って笑った。目線を落とせば、二袋の花火と私のライターがある。



「花火！？僕やりたい！線香花火！」
「それは最後なー」


ないこはうすで寛いでいた５人がベランダから持ち出したサンダルで出てくる。



「Aとやんの久し振りやな」

「別に花火大会には行ったんだけどね。
あ、ちょっとライター使い過ぎたら煙草吸えなくなる!!」



早速と言わんばかりに手持ち花火２本を手に持つほとけが。



「火つけてー」
「んー、」


…久し振りに見た感じがする
ライターで火をつけると水色と緑色の炎が出ていてとても綺麗だった。



「写真撮ってツイッターあげよ！」

いいよ、と言ってスマホを取り出し、カメラアプリを開く。
絶妙に映える角度に調整・ズーム。…いいじゃん



「見せて！」


「危ないから後で見てー。」



分かったのか分からないのか曖昧な返事をして花火に夢中になる。


『ないこはうすで花火です🎆』と投稿すればすぐにハートが付く。
いむくんですか？、いむる可愛いかよ、なんてリプライも来た。…いつも通り。



「俺３本やる」

なんて言い始めたいふは、青組カラーの水色と青色・緑色の３本を手に取る。
ライター貸せと言う間も無く渡すと上機嫌そうに楽しむ。



お酒はいってんな、そう察した私は苦笑いした。



私も飲みたいけど…。まあいいか。メンバー酔うと面倒だし。
花火ではしゃぐ奴等にお酒を渡せば、想像は付くだろう。



「花火大会より楽やんなー。」

「んねぇ、こっちの方が浴衣とか要らないし行きやすい。」
「俺ん家を行きやすい場所判定すんなよ」



こっちは大変なのー、と怒るないくんを無視して地面を見つめ続ける。
赤、桃、紫、黄色…とメンバーカラーに光るスパーク花火の炎。



「いふくーん、ライター持ってない？」

「んー。」
「私のだから投げないでよ…いやなんで私の方に投げたし」



「ライターリレーやな」
初兎が笑いながら言った。…ライターリレー？

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