┆前世のお話 ページ2
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薄暗い会場。星野アイのライブを見に来ていた少女────
「みんな〜！」という登場と共にアイという美貌にスポットライトが当たり、まるで一番星の生まれ変わりの様な、嘘みたいな笑顔は番組で見るよりも眩しい。
曲の始まりと共に思わずペンライトを控え目に振る。B古町といえばの曲「サインはB」をセンターで踊る一番星が宿ったアイの目には薄く無数の棒状の光が映っている。
勿論セットリストは予習済み。オタ芸だって打てる様にはなった。
親の反対を振り切って初めてのライブに感じた事も無い興奮と高揚感と、ファンの熱狂感に感銘を受けて家に帰った。それはアイへの憧れが芽生えた瞬間だった。
...
..
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ここから数年。晴れて18歳となって大学入学、独り暮らしを始めたわたしは新人アイドルの募集だったり、新メンバーの加入者募集だったりのオーディションを受けた。
母にも父にも囚われない。これからはわたしの道を切り開いていくんだ。
五つ受けた結果は何処も惨敗。普通に大学に行くか、それとも諦めずアイドルを進むか、はたまたバイトをして大学卒業後就職するか＿＿＿＿。
何時間何日と迷った末、何処もわたしには向いていない。
先天的な疾患なのか人の名前ですら覚えられない程忘れっぽく自由奔放、おまけに不器用ときた。もう自分も周囲(友達すらいないけど)も認める社会不適合者。
そんなわたしでも、繰り返し同じ夢を見る。
星野アイの年の離れた妹だか、子供なのかになって暮らす。確か…わたしが子供なら三つ子かそうでなければ双子だったと思う。そんな夢。
推しが居れば誰もがそうなるのか、そうでは無いようだ。
そんな事をボーッと突っ立ってさりなちゃんの通う病院の近くにある駐車場近くのコンビニで自転車を止め、考えていた。手には二人が欲しがっていたアイのブロマイドとプリン。
キキーッッ──────！ 田舎でよく見る様なトラックの急ブレーキの音。
50�僉�30�僂筏�離は縮まる。まだあの時のわたしは気付かない、
バンッ、と音を発てて今気付いた。このトラックはわたしに向かっている、と。
その場で倒れる。身体が死にそうな程痛い。意識が遠退く。トラックの運転手さんが何か言っている。さっきの店員もだ。ああ、わたし死ぬんだ。
「さりな、ちゃん。先生──────。」
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緑斗-りと-(プロフ) - けーぷやで☆さん» 有り難うございます…!!感動や喜びを引き立てる表現等、色々お勉強中なので自信持てちゃいます。遅くはなりますが、漫画が集まり次第更新も再開させて頂く予定ですー！ (9月29日 17時) (
レス) id: 69904a6c11 (このIDを非表示/違反報告)
けーぷやで☆ - 思わず涙が出てきました(今泣きながら書いてる)とても面白いので更新頑張ってください！ (9月29日 16時) (レス) @page9 id: 9ee8e41cde (このIDを非表示/違反報告)
緑斗-りと-@??(プロフ) - 雷鴉．Nさん» 応援の言葉ありがとうございます…!!私もアニメ勢なので…。同士ですね。是非是非書いちゃって下さい!! (8月27日 11時) (レス) id: 69904a6c11 (このIDを非表示/違反報告)
雷鴉．N - 最高。もうこれ以外言うことないです、、、感動。 アニメしか見てないし全然知らないけど、大好き（おかしいかな？）。自分でも書きたいです。 更新頑張ってください。 (8月27日 10時) (レス) @page9 id: 37dd88ffaf (このIDを非表示/違反報告)
緑斗-りと-@??(プロフ) - めいさん» 遅れてしまって申し訳ございません…！更新頑張ります!! (8月19日 5時) (レス) id: 69904a6c11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑斗-りと- | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Syuto/
作成日時：2023年8月8日 17時
