【wrwrd】転校生は知らない【学パロ】 (ページ29)

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Aside

『確認なんですけど、エーミールさんって生徒会の方ですよね？』
em「あぁ…そうですね。」
『生徒会ってファンがいるぐらい人気だと聞いてるんですけど、その役員の方がお礼とか受け取っても大丈夫なんですか？』
em「…と言いますと？」
『贔屓してるとか思われちゃったらご迷惑をかけてしまうと思ったので。誰にも見られてないとはいえファンなら普段使ってる物とか分かるんじゃないかなと…。』
em「フフッ…w」

心配していると彼は口に手を当て笑った

em「じゃあ2人だけの秘密にしておきましょう。そんなに心配しなくて大丈夫ですよ、しおりなら見る人もそうそういないでしょうし。」
『そうですねw心配し過ぎですかね。』

そんな話をしていると別の生徒が入ってきて真っ直ぐこちらに来る
なんとなく察して彼に会釈をしてその場を離れた

声がギリギリ聞こえる辺りで本を探すフリをして話を聞いてみる
盗み聞きは良くないと思いつつも、生徒会メンバーと極力関わらないようにするため誰がどんな人か把握したい

ﾓﾌﾞ「エーミールさん、こんにちは。今日は何の本を読まれているんですか？」
em「今日は少し歴史小説を。」
ﾓﾌﾞ「歴史小説ですか…！エーミールさんにお似合いですわ！その本お借りできます？」
em「残念ながら私物ですので…。」
ﾓﾌﾞ「そうでしたか…。また是非オススメの本教えてください！」
em「えぇ…また機会がありましたら。」
ﾓﾌﾞ「それでは失礼しますね！」

彼が会釈をすると笑顔で帰っていった

私も今日は帰ろう、そう思い出口へ向かう

em「Aさん、宜しければまた来てください。」

出る直前、彼に声をかけられた

私は笑顔で

『はい、また本借りに来ますね。』

とだけ言い図書館を後にした