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「美味い…!」
ハムサンドと珈琲を頼んだのだが､どちらも美味しい｡こんなに美味しいものは食べたことが無いだろう｡
「お口に合ったようで良かったです｡それ僕が作っているんですよ」
「店員さんが?」
「えぇ」
「それは凄い…あ､コナン君は､何か頼むか?安心してくれ､代金は私が払おう」
そう言うと､コナン君はオレンジジュースを頼んだ｡だがオレンジジュースが置かれてから暫くして､飲まずに申し訳なさそうにこちらをチラチラと見ている｡
「本当にいいの?会ったばかりなのに…」
「なに､子供が遠慮をするものではないよ｡それにこれはお礼でもあるのだ｡こんな素敵な喫茶店に連れてきてくれたお礼｡だから遠慮しなくていい」
「…うん､ありがとうAお姉さん!」
コナン君の笑顔に思わず目線をサンドイッチに戻した｡そのまま食べ進めていると､店員さんがじっとこちらを見ていることに気が付く｡
「…見られていると､食べづらいのだが」
「あ､すみません｡美味しそうに食べてくれるのでつい」
カラン､カラン
「いらっしゃいませ!…お好きな席へどうぞ」
「昴さんこんにちはー!!」
「おや､コナン君｡こんにちは」
店に入ってきたのは､優しそうな感じの糸目の男｡昴さん､ということはコナン君の知り合いか｡
「そちらの女性は?」
「柊Aさん､さっき知り合ったんだ」
「どうも､柊Aです」
「はじめまして､東都大学院工学部に通っている沖矢昴といいます」
別にどこに通っているかとかいらないんだけどなぁ｡とか思いつつ頭を下げる｡
沖矢さんがコナン君の隣に座り､私がいなくてもコナン君が一人ではない状態になった｡
珈琲を飲み終え､席を立つ｡
「お会計お願いします」
「はい」
諭吉さんを出してお釣りを貰って財布に入れる｡いい喫茶店に巡り会えた｡
これは何度でも来てしまうだろうな｡
「またお越し下さいね」
「はい､また来ます｡えぇと…」
「安室透です」
「安室さん｡では」
扉の方へ向かおうとした時､コナン君がAお姉さん!と呼び止めてきた｡
「お姉さん家の場所わかるの?」
「…………わからぬ事もない…多分」
「それ分かってないよね?」
痛いところを突かれ､思わず額に拳を当てる｡
あ､そういえば住所が書いてある紙が入ってるんだった｡財布から紙を取り出す｡
「米花町2丁目20番地…?だ｡大丈夫」
「読み上げてるだけだよね?」
辛辣｡
「僕が住んでいる場所の隣ですね｡宜しければ案内しますよ」
「お願いします」
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ユキ - 田中。さん» 田中。さんの作品読ませて頂いております!コメント頂けてとても嬉しいです｡琵琶湖をテーマ､というか､近江国を物語に入れたかったんです（笑）コメントありがとうございました､応援しています!! (2018年6月12日 20時) (
レス) id: 5d51fce380 (このIDを非表示/違反報告)
田中。(プロフ) - 琵琶湖という言葉にドキリとしました！これからワクワクしながら読みたいと思います (2018年6月11日 1時) (レス) id: ddae4419b4 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - ゆうさん» 励みになります､本当に感謝です…! (2018年5月20日 11時) (レス) id: 5d51fce380 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - まさかの和解!予想していなかった展開で驚きました！ゆっくりでいいのでこれからも頑張ってください！ (2018年5月20日 7時) (レス) id: adda87380c (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - ゆうさん» いつも読んで下さってありがとうございます!コメントを読む度にほっこりとさせて頂いております｡更新遅くてすみません､これからもこの作品をよろしくお願い致します! (2018年5月12日 17時) (レス) id: 5d51fce380 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキ | 作成日時：2018年3月27日 18時
