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おかしい｡
私が聞いたことのある日本の首都は東京だ｡
なのにここは東都｡
東京タワーも東都タワーになっている｡何故?
そう思いながらも街を眺めながらスマートフォンで色々調べる｡便利な時代だな｡
しばらくそんな事を繰り返していると､くんっとコートを引っ張られた｡
「ねぇねぇお姉さん､どうしたの?迷子?」
声のする方を見れば､おそらく6､7歳の少年｡
眼鏡をかけていて､心配そうにこちらを見るあたり賢そうだという第一印象｡
迷子?迷った子供?
そういえば自由に歩いてきたが､帰り道を確認していない｡
「……迷子…ではないことを祈る……そうだ少年､喫茶店を探していたのだが､君は何処かいいところを知らないか?」
「喫茶店?それなら僕良いところ知ってるよ!」
あってそんなに経っていないこの少年が天使にも思えてきたのは､きっと私だけではないだろう｡誰しもが思うはずだ｡
「そうか､何処にあるかわかるか?」
「僕案内するよ!お姉さんここに詳しくないでしょ?」
「うむ…ならば案内を頼む」
少年と手を繋ぎながら道を歩く｡
しかしこの少年､何処かで見たような…?
気のせいか｡
「僕は江戸川コナン!お姉さんは?」
「私は柊A｡よろしく｡しかし君の名前…江戸川乱歩とコナンドイルを混ぜたような名前だな｡ご両親は推理小説がお好きなのか?」
「うん､江戸川っていう名字だから名前はコナンドイルからにしようって思ったんだって」
そんな話をしていると､ポアロと書かれたいかにもな外観｡
「ここだよ!」
「、…ｯ初喫茶…!!」
ほら早く早く!とコナン君が私の手を引っ張る｡
カランカランと鈴の音がなり､中に居た店員さんがこちらを振り向く｡
「いらっしゃいませ｡…って､コナン君､隣の女性は?」
「こんにちは安室さん!このお姉さんは柊Aさん｡喫茶店を探してたから､案内してきたんだよ!!」
「…こんにちは」
軽く頭を下げれば､こんにちは､お好きな席へどうぞと返してくれる｡
ボックス席に座るのもどうかと悩み､結局カウンター席にした｡
「夢のようだ…今日はいい日だ」
「お姉さん､初喫茶って言ってたけど､喫茶店に来るの初めて?」
「あぁ｡前々から行きたいとは思っていたのだが」
「目が輝いてますね」
店員さんが笑う｡
感情が顔に反映しにくいと言われたことはある｡目ってそんなに分かりやすいだろうか?
「お姉さん表情は動かないけど､雰囲気がすごく変わるね!」
お花が出てるみたい､と言われ､密かにショックを受けた｡
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ユキ - 田中。さん» 田中。さんの作品読ませて頂いております!コメント頂けてとても嬉しいです｡琵琶湖をテーマ､というか､近江国を物語に入れたかったんです（笑）コメントありがとうございました､応援しています!! (2018年6月12日 20時) (
レス) id: 5d51fce380 (このIDを非表示/違反報告)
田中。(プロフ) - 琵琶湖という言葉にドキリとしました！これからワクワクしながら読みたいと思います (2018年6月11日 1時) (レス) id: ddae4419b4 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - ゆうさん» 励みになります､本当に感謝です…! (2018年5月20日 11時) (レス) id: 5d51fce380 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - まさかの和解!予想していなかった展開で驚きました！ゆっくりでいいのでこれからも頑張ってください！ (2018年5月20日 7時) (レス) id: adda87380c (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - ゆうさん» いつも読んで下さってありがとうございます!コメントを読む度にほっこりとさせて頂いております｡更新遅くてすみません､これからもこの作品をよろしくお願い致します! (2018年5月12日 17時) (レス) id: 5d51fce380 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキ | 作成日時：2018年3月27日 18時
