百八十話 ページ45
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すると、エリちゃんが静かに話し始めた。
「ずっとね、熱出てた時もね、考えていたの。助けてくれた時のこと...でも、お名前がわからなかったの。
ルミリオンさんしかわからなくて、知りたかったの」
「緑谷出久だよ！ヒーロー名はデク！えっと...デクの方が短くて覚えやすいかな...デクで！デクです！」
「ひーろーめい？」
「あだ名みたいなものだよ」
「デクさん...えっと、歌が上手いお姉さんは...」
「竈門Aって言います！これからは覚えなくちゃいけないことがたくさんできると思うからAとかお姉ちゃんとか好きに呼んでいいよ〜！」
「えっと...じゃあ、Aお姉ちゃん？」
私のハートにエリちゃんの可愛さがクリーンヒットした。
「相澤先生見てください！私にも妹ができました！」
私はエリちゃんを抱き上げ膝の上に乗せる。
「できてないしいちいち話の腰を折るな」
「は〜い...ごめんねエリちゃん！続きをどうぞ！」
「...Aお姉ちゃん、デクさん、ルミリオンさん...あと...めがねをしていたあの人...皆...私のせいでひどい怪我を...」
エリちゃんはサーのことを言っているのだろう。サーの状態についてはまだ伝えていないとのことだった。
「私のせいで苦しい思いさせてごめんなさい。私の、私のせいでルミリオンさんは力をなくして...」
「苦しい思いしたなんて思ってる人はいない！皆、こう思ってる！「エリちゃんが無事で良かった」って！
存在しない人に謝っても仕方ない！！気楽にいこう！皆君の笑顔が見たくて戦ったんだよ！」
その時、エリちゃんが顔を引っ張ったりしていた。
まさか...
「「？」」
「ごめんなさい...笑顔ってどうやればいいのか」
やっぱり...エリちゃんはまだ、全然救われてない。
トラウマや長年続いた感覚や考え方は染み着いてしばらく消えない。
...私もそうだったから、分かるよ。
教えられてないことなんて、分かんないもんね。
私はエリちゃんを見つめ目を伏せた。
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桜 - りーたん☆さん» ありがとうございます！！面白いと言ってもらえてめっちゃ嬉しいです！！体調の心配もしてくれててとても励みになります！頑張りますね！ (2020年8月20日 20時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - 続編おめでとう！！！とても面白いです^_^体調に気をつけて、頑張ってください (2020年8月20日 16時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
桜 - シバさん» コメントありがとうございます！！シバさんが安眠を確保できているならよかったです！！←←←更新頑張りますね！！ (2020年8月15日 17時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
シバ - 続編おめでとうございます！楽しみすぎて夜しか眠れません！←←更新頑張ってください！ (2020年8月14日 20時) (レス) id: 344258cf85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2020年8月13日 18時
