百七十四話 ページ39
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私が熱を出して休んだ数日後、いつの間にか９月も終わり、１０月を迎えた。
夏の気配はすっかり消え、寒暖の差も激しくなってきた。
あれからインターン組は、オールマイトと相澤先生の引率のもと、サーのお見舞いに行っていた。
そのときにサーと二人っきりにさせてもらい、私がしたことを包み隠さず全て話した。
「そうか...竈門」
私はサーに声をかけられつい下を向いてしまう。
「...はい」
「ありがとう」
「...え？」
サーは、何を言ってるの？
「お前がいなければ私は死んでいただろう...本当に凄いな、竈門は」
「...サーは、さっきから何言って...だって、サーは自分の体のこと知ってるんでしょ...？
片方の腕をなくして、臓器も傷ついたままで、激しく体を動かすことができなくなったからヒーローをやめなきゃいけなくなって、サーの憧れだったヒーローができなくなった」
私は私の罪の告白をしているせいで声が震えてきたが、それをやめようとしない。
「あのとき、サーが怪我してること、本当は分かってた」
あそこには血の色が漂っていたから、怪我をしているのは一目瞭然だった。
「でも、私はエリちゃんを助けるためにサーを見捨てた。エリちゃんと自分を重ねてたから...私情を挟んだから、私は正常な判断ができなかった」
エリちゃんを助けたい。それはエリちゃんを私と重ねたから。だから客観的に見ることができなかった。
「...自由に動くことができる健康な体を奪った。ヒーローという職を奪った。オールマイトのサイドキックという立場を奪った。私は、私は...!サーの大切なものをたくさん奪ってしまった...!!」
今まで、サーにはいっぱいお世話になってきたのに恩を仇で返すようなことしかしてない。
「そんなことはない。現に、今私は貴様のお陰で死んでいないだろう？そう物事を暗く考えるな。今貴様のお陰で私は死んでいない。
だから腕がなくなろうが、臓器が傷ついていようが...
...ヒーローを、続けられなくなったとしても、私は竈門のお陰で助かったんだ」
「そんなことは...」
「...全てを自分の責任にするなどおこがましいことをするな。貴様は恐らく私なんかよりも、この世界の誰よりも強いのだろう。だが、貴様はまだ子供だ。子供である竈門がそんな責任をおう必要はない」
...何それ。
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桜 - りーたん☆さん» ありがとうございます！！面白いと言ってもらえてめっちゃ嬉しいです！！体調の心配もしてくれててとても励みになります！頑張りますね！ (2020年8月20日 20時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - 続編おめでとう！！！とても面白いです^_^体調に気をつけて、頑張ってください (2020年8月20日 16時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
桜 - シバさん» コメントありがとうございます！！シバさんが安眠を確保できているならよかったです！！←←←更新頑張りますね！！ (2020年8月15日 17時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
シバ - 続編おめでとうございます！楽しみすぎて夜しか眠れません！←←更新頑張ってください！ (2020年8月14日 20時) (レス) id: 344258cf85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2020年8月13日 18時
