百七十話 ページ35
.
しばらく寝たあと、私は時間帯など気にせずに退院することにした。病院から出ると警官が事情聴取をするために私を待っていた。私はそれに応じ、事情聴取を受けた。
それから学校に戻ってからも色々と手続きと調査が立て続けで、結局私が寮へ帰ってこれたのは夜だというのにクラスの皆はまだ起きており、私以外の皆はもう寮につくことができたいたみたいだった。
「帰ってきたァアアア！！奴らが帰ってきたァ！！」
「大丈夫だった！？」
「ニュース見たぞおい！！」
「皆心配してましたのよっ」
「まァとにかくガトーショコラ食えよ！」
「お騒がせさんたち☆」
「おまえら毎度スゲぇことになって帰って来る！怖いよいいかげん！」
「無事で何より」
「無事かなあ...無事...うん」
「皆！心配だったのはわかるが！！落ち着こう！！
報道で見たろう、あれだけの事があったんだ。級友であるなら彼らの心を労り静かに休ませてあげるべきだ。
身体だけでなく...心もすり減ってしまっただろうから...」
「飯田くん飯田くん」
「ム！」
「ありがとう。でも…大丈夫」
緑谷は少しだけ微笑んでそう言った。
「じゃあいいかい...とっっっっっても心配だったんだぞもう！俺ももう！君達がもう！！」
「おめーがいっちゃん激しい」
「ラベンダーのハーブティーをお淹れしますわ！心が安らぎますの！」
「ガトーショコラお食べ」
皆凄く楽しそうにしている。私がこんなところに入って邪魔してしまってもいいのかと思ってしまうが、遠慮なく寮の中に入る。
すると、寮内は一瞬シーンとなったがすぐいつもの明るい雰囲気に戻っていった。
「A...!!おかえり!インターンお疲れ様!Aだけ帰ってきてないから心配したよ〜...」
「ごめんね〜!事情聴取受けてたら遅くなっちゃって...もう疲れっちゃたから私寝るね。皆おやすみ!」
私は色々と限界だったので早口で話を終わらせ、部屋に戻ろうとする。
そのとき、緑谷が声をかけてきた。
「あのっ、竈門さん...!!あのときは本当にごめん!!僕、竈門さんの気持ちも考えずに言いたい放題で...嫌な気持ちにさせっちゃったよね...」
「別にいい、あれは私が悪いんだから。むしろ緑谷の方が正論だし、客観的に見ても緑谷は間違っていない。そんなことよりもさ、私寝たいんだけど。邪魔」
「あ、ご、ごめんね...!」
私は無言で道を通り自分の部屋に入った。私は相澤先生に一言連絡すると倒れるように眠りについた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜 - りーたん☆さん» ありがとうございます！！面白いと言ってもらえてめっちゃ嬉しいです！！体調の心配もしてくれててとても励みになります！頑張りますね！ (2020年8月20日 20時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - 続編おめでとう！！！とても面白いです^_^体調に気をつけて、頑張ってください (2020年8月20日 16時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
桜 - シバさん» コメントありがとうございます！！シバさんが安眠を確保できているならよかったです！！←←←更新頑張りますね！！ (2020年8月15日 17時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
シバ - 続編おめでとうございます！楽しみすぎて夜しか眠れません！←←更新頑張ってください！ (2020年8月14日 20時) (レス) id: 344258cf85 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜 | 作成日時：2020年8月13日 18時
