百六十話 ページ24
.
天喰先輩はそう言って前に立った。
「こんな時間稼ぎ要員、俺一人で充分だ」
「何言ってんスか！？協力しましょう！」
「そうだ協力しろ。全員殺ってやる」
「「窃野」だ！こいつ相手に銃は出せん！ヒーロー頼む！」
「バレてんのか、まァいいや。暴れやすくなるだけだ！！」
そう言って窃野達が攻撃してくる。
「ならないぞ、刀捨てろ！」
「！？使えねえ！？」
「刀も銃弾も俺の身体に沈むだけや！おとなしく捕まった方が身のためやぞ！」
「そういう脅しは命が惜しい奴にしか効かねえんだよ！」
その時、天喰の個性で目の前の男３人が捕えられる。
「”窃盗”窃野、”結晶”宝生、”食”多部。俺が相手します。
ファット事務所でたこ焼き三昧だったからタコの熟練度は極まってるし...以前撃たれたことでこういうものには敏感になってる。
こいつらは相手にするだけ無駄だ。何人ものプロがこの場に留まってるこの状況がもう、思うつぼだ」
「でも先輩...」
「スピード勝負なら一秒でも無駄に出来ない！！イレイザー筆頭にプロの個性はこの先に取っておくべきだ！！蠢く地下を突破するパワーも！拳銃を持つ警察も！
ファットガム！俺なら一人で３人完封できる！」
天喰先輩がそう言うとファットガムは動き出す。
「行くぞ！あの扉や！」
「ファット！？」
「皆さん！ミリオを頼むよ！あいつは...絶対無理するから、助けてやってくれっ」
それからようやく上の階へ戻ってきた一同。
「ファット！先輩一人残すなんて何考えてンスか！！」
「おまえんとこの人間だ。おまえの判断に任せたが正直マズイんじゃねえか？」
「あいつの実力はこの場の誰よりも上や、だが心が弱かった。完璧にやらなあかんっちゅうプレッシャーで自分を押しつぶしとるんや。
そんな人間が「完封できる」と断言したんや。ほんなら任せるしかないやろっ」
そう言いながら、一同は先へと進んでいった。
「先輩...大丈夫かな...やっぱ気になっちまう」
「うん...」
「実力はたしかなんだろうけどあの性格だしね〜』
「(後輩からの信頼ゼロやな...！まー口で大丈夫言うてもな...環、小っさいとこばっか見せとるからしゃあない)
ただ！！背中預けたら信じて任せるのが男の筋やで！！」
「先輩なら大丈夫だぜ！！」
「逆に流されやすい人っぽい」
「心配だが信じるしかねえ！！」
「サンイーターがつくってくれた時間！一秒も無駄にできん！」
「そうですね。さっさと先行きましょう」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜 - りーたん☆さん» ありがとうございます！！面白いと言ってもらえてめっちゃ嬉しいです！！体調の心配もしてくれててとても励みになります！頑張りますね！ (2020年8月20日 20時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
りーたん☆ - 続編おめでとう！！！とても面白いです^_^体調に気をつけて、頑張ってください (2020年8月20日 16時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
桜 - シバさん» コメントありがとうございます！！シバさんが安眠を確保できているならよかったです！！←←←更新頑張りますね！！ (2020年8月15日 17時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
シバ - 続編おめでとうございます！楽しみすぎて夜しか眠れません！←←更新頑張ってください！ (2020年8月14日 20時) (レス) id: 344258cf85 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜 | 作成日時：2020年8月13日 18時
