ほら、笑おう。【雪男】

12 言わないし、言えない。 ページ12

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俺は、みんなに正直に言うかどうか迷った。








だって、




阿『うわー、おでこ派手にやっちゃったね、』



向『もぉー、傷付けんようにせな。』


深『ふは、昨日と同じこと言って、笑』


向『やってさぁー、』





ラ『僕のしょっぴーだもん！ねっ、しょっぴー！』


深『いや、ラウはふっかさんのだからね、ね？』



向『じゃーめめは俺がもらうわ、』


目『いやなんでお前、』



ラ『めめも僕の！』


目『お前のになるんだったら俺は舘さんで。』


宮『ねぇ俺を巻き込まないで。笑』




岩『もぉーお前らうるさいから、笑』





言ったら絶対、この笑顔を奪うことになる。






先生にはぜひ入院治療をって、言われた。



でも、俺は断った。






この時期に入院とか、クソほど迷惑じゃん。





毎日の飲み薬と週に一度の通院が必要だって言われたけど

俺からしたらその方が何倍もいい。





効きは遅いのかもしれない。



だけど、どーせ治るんだからさ


別にどっちだってよくね？






…それに今は、





佐『…おーい、しょーたー？』




『帰ろーぜ、腹減ったわー。ふっかご馳走様でーす。』


深『え、』


ラ『っしゃぁ！』






深『えっ、』







こいつらと一緒にいたい。





だから俺は、言わないことにした。

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