五話 ページ7
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「俺が個性を消すので早く行きましょう！」
「ああ！分かった！！」
俺達は急いで中に入り、まず一階に誰かいるか探した。
「誰もいないわね...二階にいるんじゃないかしら？」
「なら急いで二階に「嫌ぁぁぁ＿＿＿＿＿！！！！」な、何だ？」
誰かの言葉にできない程の絶叫のような悲鳴。
それは悲しみで満ちていた魂の叫びにも聞こえた。
そして、その叫びはしばらく続いた。
「今の声...もしかしてさっき中に入った女の子の声じゃない！？」
「だとしたら上に...！？」
俺達は急いで階段を登り声を発したであろう少女を探した。
「＿＿＿＿＿絶対に殺してやるぅぅぅぅ！！！」
その時、自分の身を裂くような叫び声が聞こえた。
「こっちか！」
襖を開けると、手や足が血塗れになっている少女がいた。
「ヒッ！」
「こ、これは...」
目の前の光景は、俺達プロヒーローでも尻込みしてしまう程悲惨なものだった。
壁や床は血塗れで、この少女の家族であろう人達は血に染まっていた。
一見倒れている人達は死んでいるように見えるが、何故か傷が
あったであろう部分だけは治っていた。
服は破れているのに傷だけは治っている...この子の個性か？
「と、とりあえず救急車に...」
そう言って一人のプロヒーローが倒れている男の子に手を伸ばした。
「待て。その子の傷はもう治って」
ﾊﾟｧﾝ！
...治っている、そう言いかけた時、そのプロヒーローの手を少女が叩いた。
「触らないで！六太に...私の家族に触らないで！！」
そう言った少女は、涙を流し続けながら、一切入り込む余地のない拒絶をした。
まるで、俺達ヒーローが敵だとでも言うように。
「お、俺はその子を助けようと...」
「...助ける...？
私が家族が中にいるから助けてって言った時、あなた達プロヒーローは何も答えてくれなかった...！！
私から顔を背けただけじゃない！！
今更偽善者ぶるのはやめてよ！！
何にも見えていないようなあなたに...あなた達に、私の気持ちが分かるわけ無い！！」
...俺は、この子の顔があいつにそっくりすぎて言葉を出せなかった。
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桜 - 猫築かなめさん» 返信遅くなってすみません！それはわざとです。マスコミ→マスコミ+ゴミ→マスゴミって感じです。分かりにくくてすみません！！ (2020年7月25日 14時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 十四話マスコミがマスゴミになってますよ (2020年6月27日 17時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - さんいちが・改さん、コメントありがとうございます！！泣けるくらい感動ものにできましたかね？そうなってたらうれしいです！！更新頑張りますね！ (2020年6月22日 13時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
桜 - シバさん» ありがとうございます！！更新頑張りますね！！ (2020年6月22日 13時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
さんいちが・改 - うぅ…泣いてしまった。面白い作品をありがとうございます。更新頑張ってください。 (2020年6月21日 22時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2020年6月14日 20時
