三十九話 ページ41
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オールフォーワン、そう名乗った男と結愛と結花の戦いは誰が見てもオールフォーワンが優勢だった。
オールフォーワンは二人の攻撃を痛くも痒くも無いとでも言うように防いでいた。その一方で結愛と結花は怪我が増える一方だった。
「結愛...！ここから出して！！Aも一緒に戦うから...！！」
最初Aは無理矢理にでも戦闘に参加しようとしていたが、結愛に防御壁を張られ、閉じ込められてしまったのだ。
「もう動けるから...！Aも戦えるから！
ここから出して！！」
Aがそう言うが、二人は戦うのをやめようとしない。
「お願い、ここから出して...？Aは大切な人に死んでほしくないのぉ...！！」
「「！！」」
Aがそう言うと二人の動きが一瞬止まり、オールフォーワンの攻撃が二人の体に致命傷を与えてしまった。
「＿＿＿＿結愛、結花...？」
二人の体からは血が大量に流れ出し、辺り一面を真っ赤に染めてしまった。
「...ゆ、結愛！早くここから出して...！出してよぉ！」
このままじゃ二人が死んじゃう...！
...でも、私がここから出れば二人を連れて逃げることができるはずだから...！
「結愛！早く出してってばぁ！」
二人はAを覆っている防御壁にもたれ掛かりながら倒れ、手を繋いだ。
まるで、二人の絆は何があっても引き裂けないとでも言うように。
「...A...私達は、Aのこと、大好き、で...」
「ちょ、ちょっと待ってよ...！何で最後みたいなこと言うの...？」
「...Aが、私達のこと大切、って言ってくれてすっごく、嬉しかった...！！」
二人は涙を流した。
「...や、やだ。やだやだやだ！やだよ！！
Aはまだ二人とやりたいことたくさんある！！
まだ遊園地にだって行ってないし、まだちゃんと二人のお誕生日祝ったことだって無い！」
遊園地とかには行ったことが無いから三人で一緒に行こうって話した。
いつも二人の誕生日の日にはどちらかに仕事が入って直接誕生日を祝えることは無かった。
だから、この戦いが終わって落ち着いたら、誕生日を三人一緒に祝おう、って...
「...約束、したでしょ...？
ねぇ、だからここから出して...？お願いだからぁ...！」
二人の体が血に染まっていく姿を見て、Aの目から涙が溢れだし、いくつのも涙が頬を伝う。
Aは二人にいなくなってほしくなかったから自分の気持ちを伝えた。
でも、二人にはそれに答えられる程の余裕は無かった。
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桜 - 猫築かなめさん» 返信遅くなってすみません！それはわざとです。マスコミ→マスコミ+ゴミ→マスゴミって感じです。分かりにくくてすみません！！ (2020年7月25日 14時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 十四話マスコミがマスゴミになってますよ (2020年6月27日 17時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - さんいちが・改さん、コメントありがとうございます！！泣けるくらい感動ものにできましたかね？そうなってたらうれしいです！！更新頑張りますね！ (2020年6月22日 13時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
桜 - シバさん» ありがとうございます！！更新頑張りますね！！ (2020年6月22日 13時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
さんいちが・改 - うぅ…泣いてしまった。面白い作品をありがとうございます。更新頑張ってください。 (2020年6月21日 22時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2020年6月14日 20時
