三話 ページ5
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私は急いで走り出した。
「A！！！」
炭治郎の声に返事をする余裕も無いくらい焦っていた。
凄く嫌な予感がした。
早く帰らないともう家族と会えないんじゃないかという予感が。
急いで帰らないと。
帰ってお母さん達の姿を見ないと安心できない。
早く、早く、早く＿＿＿＿
そう考えているといつもより足が速くなった気がする。
体中の血の巡りと心臓の鼓動が速くなって体温が高くなった気がする。
でも、そんなことどうでもよかった。
家族の安否が確認できれば、他のことはどうでもよかった。
...なのに、血の色は私の家から流れてて、家の周りにヒーロー達と警察がたくさん集まっていた。
「う、嘘でしょ...？お母さん...？花子、竹雄、茂、禰豆子、六太は...？無事、でしょ？無事、だよね？」
大丈夫、今日の朝までみんな元気だったもん。
何かあったとしてもここにいるヒーロー達が助けてくれるはずだから。
絶対に、大丈夫...
「クソッ！中にいるやつの個性が分からない以上迂闊に中に入れない...！」
え？
「今イレイザーヘッドを呼んだが、それまで中の人達がもつかどうか...」
は？
「でも、ここまで漂ってくる血の匂いからして、中の人達は、もう...」
どうして？
「...どうして、助けに行ってくれないの？
見たら分かるでしょ？中にまだ人がいるの。助けてよ...！！
私の家族がまだ中にいるの！」
そう言っても、ヒーロー達は何も答えてくれなかった。
「...何それ。中にいるやつの個性が分からないからっていう理由で助けに行ってくれないの？今も私の家族が中で苦しんでるかもしれないのに？」
ヒーロー達はまた何も答えてくれなかった。
「...もういい」
私はそう言って家の中に入ろうとしたが、ヒーローに腕を掴まれた。
「ま、待ちなさい！！君が中に入っても家族が助かるわけじゃない！被害が増えるだけだ！」
「うるさい！！助けに行こうともしてないやつに言われたくない！！」
「待ってくれA！！Aは中に入っちゃ駄目なんだ！！」
私炭治郎の声を聞きながら、私はヒーロー達の制止を振り切って家の中に入った。
一階でパン屋をして、二階で私達が暮らしてる。
もうパン屋は閉めてるはずだから、みんながいるとしたら二階のはず。
私は急いで二階に上がり、いつもみんなで集まっている居間に駆けつけた。
「...ぇ...？...嘘、でしょ...？」
...そこには、血だらけで倒れている家族の姿があった。
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桜 - 猫築かなめさん» 返信遅くなってすみません！それはわざとです。マスコミ→マスコミ+ゴミ→マスゴミって感じです。分かりにくくてすみません！！ (2020年7月25日 14時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 十四話マスコミがマスゴミになってますよ (2020年6月27日 17時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - さんいちが・改さん、コメントありがとうございます！！泣けるくらい感動ものにできましたかね？そうなってたらうれしいです！！更新頑張りますね！ (2020年6月22日 13時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
桜 - シバさん» ありがとうございます！！更新頑張りますね！！ (2020年6月22日 13時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
さんいちが・改 - うぅ…泣いてしまった。面白い作品をありがとうございます。更新頑張ってください。 (2020年6月21日 22時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2020年6月14日 20時
