三十八話 ページ40
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パチ、パチ、パチ、パチ
その時どこからか、拍手の音が聞こえてきた。
余裕のあるゆっくりなテンポで、まるでA達を嘲笑っているようだった。
「...君達はとても素晴らしい。あのdevil's luckをたった三人で、しかもまだ幼い子供が滅ぼしたのだから。
プロヒーローでも手を出せなかったというのに。
恐ろしい子供達だ」
現れたのは男の人だった。devil's luckの組員では無いだろう。明らかに服装が違う。
何より...あいつからの圧が凄い。
自分があいつに殺された錯覚に陥ったように感じた。
devil's luckにそんなことができるやつがいるなんて噂は聞いたことが無い。
となると、あいつは他の組織のやつか...？
どちらにしろ敵であることは間違いない。
Aの敵は全て滅ぼす。
そうすれば、幸せな日々が、平穏な日常が手に入るから。
そう思い立ち上がろうとした。
だが、足に力を入れても、手に力を入れても立ち上がれなかった。
「...Aはじっとしてて」
「こいつは私達がやる」
そう言って二人はAの前に立ちはだかり、あいつと向き合った。
「ま、待ってよ...！Aはまだ動ける！二人と一緒に戦える！！」
「今のAは個性を使いすぎて全く動けない」
「今のAが動いてもすぐに殺される」
「「...ただの足手まとい」」
「...た、たしかにそうかもしれないけど...！でも...！」
Aは体が動かせなくても武器を使える。
二人の力になれる。
「...素晴らしい友達思いじゃないか。
君は...たしか相澤Aだったかな？
君はじっとしているといい。僕はこの二人の相手をするから」
「私達の相手をしてくれるのは嬉しいけど、私達に勝てる算段でもあるの？」
「私達、そこまで弱くないと思ってるんだけど」
「たしかに、君達は強い。そこらのプロヒーローなんかよりも。
...でもね、君達は僕に勝てない」
男の人は面白そうにニタリと笑った。
「「...どうして？」」
「...それは、僕が君達よりも強いからだよ」
「私の名前は結愛。双子の妹」
「私の名前は結花。双子の姉」
「「今からお前を倒す」」
そう言った二人からは何かの覚悟のようなものが垣間見えた。
「丁寧に名乗ってくれてありがとう。
...ああ、君達が名乗ったんだから僕も名乗らないといけないね。
＿＿＿＿オールフォーワン。周りの人達からはそう呼ばれているよ」
三人は互いに名乗り合い、戦闘が開始した。
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桜 - 猫築かなめさん» 返信遅くなってすみません！それはわざとです。マスコミ→マスコミ+ゴミ→マスゴミって感じです。分かりにくくてすみません！！ (2020年7月25日 14時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 十四話マスコミがマスゴミになってますよ (2020年6月27日 17時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - さんいちが・改さん、コメントありがとうございます！！泣けるくらい感動ものにできましたかね？そうなってたらうれしいです！！更新頑張りますね！ (2020年6月22日 13時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
桜 - シバさん» ありがとうございます！！更新頑張りますね！！ (2020年6月22日 13時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
さんいちが・改 - うぅ…泣いてしまった。面白い作品をありがとうございます。更新頑張ってください。 (2020年6月21日 22時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2020年6月14日 20時
