三十五話 ページ37
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あんな手紙見て家にいられるわけないだろ...！
俺は警察宛の封筒の中を見てAがどこに向かったのかを突き止めた。
俺が走って着いた先は家からもそう遠くない山の中だった。
その山は木が生えすぎて手入れがあまりされていない山で、近所の人もほとんど近づく人はいない。
...だから、devil's luckの本部として最も最適な場所だった。
その山にある人が通った後がある道を通っていくと、大きな建物があった。
でも、その建物は木や草まみれだった。
上から見ても建物があるか分からない程。
建物の中に入ってしばらくすると、は血塗れだった。
「...は...？」
真っ黒な服装をしたやつらの死体がいたらこちらに転がっており、床や壁は真っ赤に染まっていた。
体にナイフが突き刺さった死体もあれば、何かに潰されたような死体、首から上が無い死体もあった。
俺は吐きそうになった。目の前の光景があまりにも残酷すぎたから、目の前の光景をもう見たくはなかった。
だが、まだAの安全を確認できていない。
Aを見つけたらAを連れてこんなところから逃げなければならない。
その時の俺はAのことしか頭に無かった。Aが無事ならば、他のことなんてどうでもよかった。
...なのに、Aの体には無数の傷があり、お腹に穴を開けて倒れていた。
ーーーーーーーーー
Aside
...ごめんなさい、お兄ちゃん。嘘をついて、騙してしまって。
お兄ちゃんは幸せになってね。
Aはお兄ちゃんと山田さんを眠らせた後、手紙を書いていた。
山田さんの手紙にはいきなりこんなことを頼んでしまう謝罪と、お兄ちゃんが悲しんでいたら慰めてほしいということを書いた。
お兄ちゃんの手紙には、たくさん、お兄ちゃんに伝えたいことを書いた。
手紙を書いている内に、しばらくお兄ちゃんと離れてしまう実感が沸いてきて涙が出てきてしまったが、無理矢理涙を拭った。
「「...A」」
そう声をかけたのは先程家に招いた二人だった。
「...大丈夫だよ。早く行こう」
...今更引き返せないから。
「...そうだね」
「...行こう」
それから三人は本部に着くまで無言だった。
最後になるかもしれないのに、A達は何か話そうとしたりはしなかった。
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桜 - 猫築かなめさん» 返信遅くなってすみません！それはわざとです。マスコミ→マスコミ+ゴミ→マスゴミって感じです。分かりにくくてすみません！！ (2020年7月25日 14時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 十四話マスコミがマスゴミになってますよ (2020年6月27日 17時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - さんいちが・改さん、コメントありがとうございます！！泣けるくらい感動ものにできましたかね？そうなってたらうれしいです！！更新頑張りますね！ (2020年6月22日 13時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
桜 - シバさん» ありがとうございます！！更新頑張りますね！！ (2020年6月22日 13時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
さんいちが・改 - うぅ…泣いてしまった。面白い作品をありがとうございます。更新頑張ってください。 (2020年6月21日 22時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2020年6月14日 20時
