三十三話 ページ35
.
山田には即効性の、お兄ちゃんには遅延性の睡眠薬を入れた。
だから山田はもう眠ってしまった。
お兄ちゃんもうとうとし始めている。
「...お兄ちゃん」
「...ん...どうしたA...」
「...お兄ちゃん、Aは...何があってもお兄ちゃんの妹でいていい？」
「は...？何言ってんだよ...Aは、何があっても俺の妹だろ...？俺達双子は二人で１つだから、な...」
お兄ちゃん...
Aは嬉しすぎて泣きそうになった。
やっぱりお兄ちゃんは凄い。いつもAに優しくしてくれる。
...だからこそ、こんな自分に優しく言ってくれるお兄ちゃんを絶対に守らなければいけない。
「...ありがとうお兄ちゃん。Aはその言葉が聞けて安心したよ。Aはずっとお兄ちゃんのことを思ってる。
...どこにもいかないでね、お兄ちゃん。
Aは＿＿＿＿お兄ちゃんの幸せを、願ってます」
Aは一粒の涙を溢してお兄ちゃんの元から離れた。
ーーーーーーーーー
相澤side
Aが山田を引き留めて、飲み物を持ってきてくれた後、変なことを聞いてきた。
だから俺はAにちゃんと妹であることを伝えた。
最近Aの様子がおかしいからその事も聞こうと思ったのに、急に眠くなってきて口を開くことができなかった。
「...ありがとうお兄ちゃん。Aはその言葉が聞けて安心した。Aはずっとお兄ちゃんのことを思ってる。
...どこにもいかないでね、お兄ちゃん。
Aは＿＿＿＿お兄ちゃんの幸せを、願ってます」
A...？何でそんな最後みたいなこと言ってんだよ。
何で泣いてんだよ。
その時の俺は何故かAがどこかに行ってしまいそうだと思った。
だから止めようと動こうとした。
なのに瞼が勝手に閉じていって、俺はしばらく眠りについてしまった。
目が覚めると外は完全に暗くなっていて、俺と山田には毛布が掛けられていた。
...Aは？Aはどこにいる？
リビングにAの姿が無い。さっきのAは完全に様子がおかしかった。
辺りを見渡していると、リビングのテーブルの上に二通の手紙と、分厚い封筒があった。
「手紙...？」
封筒には警察の方々へ、一つの手紙には山田さんへ、もう一つの手紙にはお兄ちゃんへと書かれていた。
何で警察が...？
とりあえず俺宛の手紙を読んでみた。
「...は...？嘘、だろ...？」
手紙を読んだ俺は封筒の中にある資料から情報を集め、その場所へ向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 126人がお気に入り
「ヒロアカ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜 - 猫築かなめさん» 返信遅くなってすみません！それはわざとです。マスコミ→マスコミ+ゴミ→マスゴミって感じです。分かりにくくてすみません！！ (2020年7月25日 14時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 十四話マスコミがマスゴミになってますよ (2020年6月27日 17時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - さんいちが・改さん、コメントありがとうございます！！泣けるくらい感動ものにできましたかね？そうなってたらうれしいです！！更新頑張りますね！ (2020年6月22日 13時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
桜 - シバさん» ありがとうございます！！更新頑張りますね！！ (2020年6月22日 13時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
さんいちが・改 - うぅ…泣いてしまった。面白い作品をありがとうございます。更新頑張ってください。 (2020年6月21日 22時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜 | 作成日時：2020年6月14日 20時
