二十四話 ページ26
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それからAは精神病院に入ることになった。
しばらくして、お医者さん達がAのことを話しているのを見つけたので、こっそり聞いてみた。
「あそこにある病室にいる女の子...たしか、相澤Aって
子。あの子個性が暴走して敵をたくさん殺しちゃったからしばらく入院することになったらしいわよ」
「え、殺した...！？そんなの、また個性を暴走させて病院に被害が出たりしたらたまったものじゃないわ...！！早く病院を出ていってほしいわね...」
お医者さん達はそのあともAのことを話していたけど、聞く気にはなれなかった。
...Aが悪いのは分かってる。でも、Aだってやりたくてやったわけじゃない。
...それでも、やっぱり他の人には迷惑になってるのかな？
悶々と考えていると、自分の病室に着いた。そこにはお兄ちゃんがいた。
「お兄ちゃん...？」
「！Aか。どこ行ってたんだ？」
「...少しお散歩に行ってたの」
「...そうか」
「...お兄ちゃんは、どうしてここにいるの？今日は来る予定じゃないよね？」
「...」
Aがそう聞くと、お兄ちゃんは黙りこんでしまった。
「...お母さん達に内緒で来たの...？駄目だよお母さん達に心配かけちゃ...」
「...別に、家にはメモ残してきたから病院にいる、ってことは母さん達も分かってるから大丈夫だ。
そんなことより、俺はAといたい。久しぶりに一緒に寝よう」
「一緒に...？」
「ああ。俺達双子は二人で１つだからな。どこにいようが関係ない。どっちかが、遠くに行ったとしても会いに行けばいい」
「...」
お兄ちゃんのその言葉を聞いて、Aはとても救われた。
周りの人達はAのことを悪く言うのに、お兄ちゃんは前と同じように接してくれる。
Aのことを拒絶しなかった。
Aが隣にいることを当たり前のように言ってくれた。
それが、何よりも嬉しかった。
「Aはもう寝るか？」
「...そうだね。今日はもう寝ちゃおうかな」
いつもは悪夢に魘されてちゃんと寝れないから夜更かししてばかりだけどお兄ちゃんがいればちゃんと眠れる気がした。
ベットは大人用で、Aとお兄ちゃんが入っても狭くはなかった。
お兄ちゃんが隣にいると認識していると次第に瞼が重くなっていき、いつのまにか眠っていた。
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桜 - 猫築かなめさん» 返信遅くなってすみません！それはわざとです。マスコミ→マスコミ+ゴミ→マスゴミって感じです。分かりにくくてすみません！！ (2020年7月25日 14時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 十四話マスコミがマスゴミになってますよ (2020年6月27日 17時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - さんいちが・改さん、コメントありがとうございます！！泣けるくらい感動ものにできましたかね？そうなってたらうれしいです！！更新頑張りますね！ (2020年6月22日 13時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
桜 - シバさん» ありがとうございます！！更新頑張りますね！！ (2020年6月22日 13時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
さんいちが・改 - うぅ…泣いてしまった。面白い作品をありがとうございます。更新頑張ってください。 (2020年6月21日 22時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2020年6月14日 20時
