十九話 ページ21
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Aside
これは、とても小さい頃の思い出。
Aとお兄ちゃんは双子なのに見た目は似てなかった。
お兄ちゃんは黒い髪の黒い目なのに、Aは黒い髪に真っ赤な目。
それがずっと嫌だった。
お兄ちゃんと双子なのに見た目が似てない上に赤い目が嫌だった。
そんなAにお兄ちゃんは、
“Aの赤い目は俺が個性を使った時と同じ色だからお揃いだな”
と、笑って言ってくれた。
そうやってお兄ちゃんがAの嫌なところを肯定して受け入れてくれたりするところが大好きだった。
Aが困っている時にはいつもお兄ちゃんが助けてくれた。
Aの目にはお兄ちゃんがカッコいいヒーローみたいにキラキラして見えた。
Aが困っていたらお兄ちゃんが助け、お兄ちゃんが困っていたらAが時々助ける。
“俺達双子は二人で１つだから”
ある日お兄ちゃんがそう言ったのを聞いて、その言葉が胸の中にストンと落ちてきた。
お兄ちゃんとAは二人で１つ。
だけど、Aの方がいつもお兄ちゃんに助けられてるから、お兄ちゃんが本当に困ったことが起きたらAが助けてあげたいな、と思った。
だからAとお兄ちゃんは小さい頃は同じベットで一緒に寝てたし、いつも一緒にいた。
Aの個性は鬼化と武器の製造操作の２つだった。
鬼化の個性はリゼロのレムみたいな感じで頭から1本の角が生えて、その角が空気中の様々なエネルギーを吸いとり、身体能力や回復力が一気に上昇する。
通常時より遥かに高い戦闘力を誇るが、個性が強力すぎるため時々理性を保てず暴走することがある。
武器製造操作の個性は、自分が思った武器を創れるし自分の思うように武器を移動させたり使用することができる。
自分の見えていないところでもできる。
どちらも強力すぎる個性だった。
それでも、Aとお兄ちゃんと二人で幸せに暮らしていた。
あの日が来るまでは。
あの日、Aとお兄ちゃんはショッピングモールに来ていた。
お母さんとお父さんにいつもお世話になっているお礼をしたかったからお手伝いとかをたくさんして、お金を貯めて二人で何か買ってプレゼントしよう、と。
二人だけでショッピングモールに来ていた。
...もし、この日じゃなかったら、ショッピングモールに行こうと言わなければ、あんなことにはならなかったかもしれない。
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桜 - 猫築かなめさん» 返信遅くなってすみません！それはわざとです。マスコミ→マスコミ+ゴミ→マスゴミって感じです。分かりにくくてすみません！！ (2020年7月25日 14時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 十四話マスコミがマスゴミになってますよ (2020年6月27日 17時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - さんいちが・改さん、コメントありがとうございます！！泣けるくらい感動ものにできましたかね？そうなってたらうれしいです！！更新頑張りますね！ (2020年6月22日 13時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
桜 - シバさん» ありがとうございます！！更新頑張りますね！！ (2020年6月22日 13時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
さんいちが・改 - うぅ…泣いてしまった。面白い作品をありがとうございます。更新頑張ってください。 (2020年6月21日 22時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2020年6月14日 20時
