十一話 ページ13
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「緑谷君はこのままだとマズイぞ...？」
「ったりめーだ、無個性のザコだぞ！」
「無個性！？彼が入試時に何を成したか知らんのか！？」
「は？」
緑谷出久、個性ワンフォーオール。
...この世界の主人公。
私みたいに嫌な思いをせずに生きてきた優しい子。
...どうしてあんな努力ましてないやつが、運がいいだけのやつが、という妬みが私の心の中で渦巻いている。
...こんなことを思ってしまう私はとても醜い。
そんなことを思っていると緑谷もボールを投げ終わり、全種目が終了した。
「んじゃパパッと結果発表。トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ。
口頭で説明すんのは時間の無駄なので一括開示する」
結果は私が１位で最下位は緑谷だった。
「ちなみに除籍はウソな」
「「...」」
「君らの最大限を引き延ばす、合理的虚偽」
相澤先生は「ハッ」と笑ってそう言った。
「「はーーー！！！？？」」
殆どがその言葉に口を大きく開けて叫んでいた。
「あんなのウソに決まってるじゃない...ちょっと考えればわかりますわ...」
今のは本気だったと思うけど。
「これにて終わりだ。教室にカリキュラム等の書類あるから目ぇ通しとけ。
緑谷、リカバリーガールのとこ行って治してもらえ。
明日からもっと過酷な試練の目白押しだ」
相澤先生は緑谷に保健室利用書を渡して去って行った。
そして生徒達も、着替えに向かっていった。
...どうしよう...今会いに行った方がいいかな...？
「Aは更衣室行かないの？」
「......私は、少し用事があるから先に行ってて」
「分かった！」
私は走って相澤先生を追いかけた。
「相澤先生！」
相澤先生のところに行ってみるとオールマイトもいた。
...何でここに...
「君はたしか...竈門少女、だったかな？どうかしたのかい？」
「...別に、私は相澤先生に用があるだけですけど」
「...竈門か...この間は遅くなってすまなかった...」
相澤先生が私に申し訳なさそうに謝ってきた。
「あれは相澤先生が悪いわけじゃないので気にしなくていいですよ。
...あのときは、私が少し情緒不安定になっててあなた達に言っても仕方がないことを言ってしまっていたので...
って、私が言いたかったのはそんなことじゃなくて...」
「？何だ？」
「...や、やっぱり何でもないです！時間をとらせてすみませんでした！！」
私は逃げるように去っていった。
...本当に言いたいことは、言えないまま。
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桜 - 猫築かなめさん» 返信遅くなってすみません！それはわざとです。マスコミ→マスコミ+ゴミ→マスゴミって感じです。分かりにくくてすみません！！ (2020年7月25日 14時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 十四話マスコミがマスゴミになってますよ (2020年6月27日 17時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - さんいちが・改さん、コメントありがとうございます！！泣けるくらい感動ものにできましたかね？そうなってたらうれしいです！！更新頑張りますね！ (2020年6月22日 13時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
桜 - シバさん» ありがとうございます！！更新頑張りますね！！ (2020年6月22日 13時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
さんいちが・改 - うぅ…泣いてしまった。面白い作品をありがとうございます。更新頑張ってください。 (2020年6月21日 22時) (レス) id: d344c61285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2020年6月14日 20時
