第193話【上手く使って】《綾田三雲》 ページ43
「 …で。なんでお前が奇襲班にいるんだ、綾田？ 」
「わー、超いい笑顔ッスね。藤崎先輩」
時間を少し巻き戻し、綾田三雲は藤崎と名瀬が駆け出した後に続き追いかけて来た。
「いやー、理由は面白そうなんで☆ 」
「…。」
「嘘ッスよ、嘘ッスからその素敵な拳を降ろして降ろして」
チャラッ☆とウィンクをかました綾田に藤崎の苛つきは更に増した。
「 …綾田、今回の事は遊びじゃないんだ。ふざけるなら ーー 帰れ」
瞳孔を開け、威圧感と殺気を漂わせる藤崎。そんな藤崎に綾田は笑顔を浮かべた。
「俺、全っ然ふざけてないッスよ？ 理由は俺の能力は突撃部隊より奇襲部隊の方が向いてるからッス」
「 …蜘蛛の糸がか？ 」
「はいッス！ 俺の蜘蛛の糸って結構万能で。某蜘蛛映画のヒーローのように飛び回っても良し、裏S区の入り口に蜘蛛の糸で巣を作って結界を作るも良し ーー 敵の隙を突いて氷山先輩や一月先輩を蜘蛛の糸で巻きつけて回収するのもアリッスねぇ」
ペラペラと饒舌な綾田に、藤崎は呆れた顔をした。
「お前って… ヘタレなのか馬鹿なのかそうじゃないのか良く判らん」
「えー、酷いッスよっ！俺だって真面目に考える時は考えてるッスよー？ あ、敵を拘束するのもアリッスね」
ニコニコと笑顔を絶やさない、このお調子者に藤崎はため息を吐いた。
「 …本当にいいのか？後悔はないか？ 」
「ないッスね、副ぶちょーもなにかを察してどっか行っちゃったし。俺は藤崎先輩の指示に従うッスよ！ 」
「 …そうか」
呆れている藤崎に、綾田は目を少し開け、口元を緩めた。
「俺をどう使おうが藤崎先輩次第。先輩、上手く俺を使って下さいね？ 」
第194話【決断する時】《賢斗》→←第192話【らしくない】《冬月来夢》
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yoishi@桂じゃない、ヅラだ(プロフ) - 終わりました!! (2017年2月8日 6時) (
レス) id: f918b81d30 (このIDを非表示/違反報告)
yoishi@桂じゃない、ヅラだ(プロフ) - 修正します。 (2017年2月8日 6時) (レス) id: f918b81d30 (このIDを非表示/違反報告)
アセロラゼリー(プロフ) - 明咲こよりさん» 申し訳ない！有難うございます！ (2017年2月7日 23時) (レス) id: 6b17067a39 (このIDを非表示/違反報告)
明咲こより - アセロラゼリーさん» 余計なお世話だったら申し訳ないのですが、196話の人物の名前はあれで宜しいのでしょうか？余計なお世話だったらすみません… (2017年2月7日 23時) (レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
明咲こより - 続編を作成しました！【http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Syokaii5/】です。パスは変わりません。 (2017年2月7日 21時) (レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明咲こより+他の参加者様 x他5人 | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2017年1月22日 23時
