【募集企画】怪 異 探 偵 部 ４【小説】

第171話【懸念】《一宮一月》 ページ21

爆弾発言を落とした一月だったがそこまで気にしてはおらず、次はオカルト研究部について考えていた。

「オカルト研究部と言えば天野さんが僕と同じクラスなんだけど時折絡んでくるから僕もあまり相手にしたくないかな。レパートリー広過ぎていつも話がかぶらないし」

　天野 剣夜。あのオカルト研究部を率いる部長で以前姫羅に手招き鏡の情報を聞き込みに来た生徒である。
　オカルト研究部はかなり個性的だと言うのによく率いる事が出来ると一月は思っていたが彼も個性的な人間だと気づいた。黙っていれば特に変わりのないものの、口を開くと耳にタコが出来る程、延々とオカルト話を聞かされる。

「確かに天野先輩は頑固ですし一度絡まれると……」

　姫羅と一部のメンバーもそれに同意する。多分一月同様天野の餌食にされたのだろう。

「でも、たまたま休んだだけかもしれないから数日間は様子を見ましょ。それで原因不明で休んでいるかオカルト研究部が動きを見せたのなら何かしてみるのがいいんじゃないかしら」

　今まであまり口を開いていなかった妖華がそう言い、部員はそれに同意した。そして、付け足すように紅華が「まあ、最悪はあの図書室に行けば解決すると思いますし」と言ったがその顔は少し苛立っていた。図書室に何か因縁のようなものがあるようである。

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