第163話【消えた二人】《神瀬臥玖》 ページ13
賢斗さんと藤崎先輩が、消えた?
少なくとも、私の目にはそう見えた。
皆も驚いた顔をしているから、私の目の錯覚では無いと言う事が分かる。
取り敢えず思いつく限り原因を考えてはみるが。
「……?」
全くもって、分からない。
それもまた、私の未熟さが嫌になるほど分かる……と卑屈になるところだが、今は生憎そんな事をしている事態ではない。
だがまぁ分からないと言う事はどうあがいても無理なので、一宮先輩の方を覗いてみる。
……苦しそう。
他人事のように言ってしまうが、実際他人事なので致し方無いだろう。
だが一宮先輩は本当に苦しそうで、言葉では言い表せなさそうだ。
などと考えて気を紛らわそうとするも、やはり藤崎先輩の行方が気になってしまってしょうがない。
私はひっそりと後ろに下がり、部屋の隅で体質を発生させる。
「……藤崎先輩……を見せて」
見せて、と言う前に少し間があったのは、賢斗の事も言うべきか迷ったからである。
だが臥玖は特別彼が気になるわけではないので、やめておいた。
「電車……?かな」
私は基本徒歩通学なので、電車に乗った事はあまりない。
なので電車がどうなっているかあまり知らない。
「何これ……未確認生命体……?生きてるのかな。あ、凄い……藤崎先輩かっこいい」
などと小さな声で感想を言っていると、それが聞こえてしまったのか――何もしていない部員が寄ってくる。
……突然だが私は普段無口だし、少しコミュ症だから部員との関わりは基本藤崎先輩がやっているのだ。
だが、今はその藤崎先輩がいない。
そして今、部員が寄って来ている。
――あ、これ人生終わったパターンですね。
その瞬間私は思った。
ヤバイ、と。
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yoishi@桂じゃない、ヅラだ(プロフ) - 終わりました!! (2017年2月8日 6時) (レス) id: f918b81d30 (このIDを非表示/違反報告)
yoishi@桂じゃない、ヅラだ(プロフ) - 修正します。 (2017年2月8日 6時) (レス) id: f918b81d30 (このIDを非表示/違反報告)
アセロラゼリー(プロフ) - 明咲こよりさん» 申し訳ない!有難うございます! (2017年2月7日 23時) (レス) id: 6b17067a39 (このIDを非表示/違反報告)
明咲こより - アセロラゼリーさん» 余計なお世話だったら申し訳ないのですが、196話の人物の名前はあれで宜しいのでしょうか?余計なお世話だったらすみません… (2017年2月7日 23時) (レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
明咲こより - 続編を作成しました!【http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Syokaii5/】です。パスは変わりません。 (2017年2月7日 21時) (レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:明咲こより+他の参加者様 x他5人 | 作者ホームページ:http:/
作成日時:2017年1月22日 23時