第494話【謝り】《紅夏 瑠璃》 ページ44
瑠璃はミュッツの目の前まで来ると、一呼吸置いて話しだした。
「･･･何で、呼んだの。」
「貴女なら分かっていると思うけど？･･･私は持明院家から依頼を受けただけ。」
「･･･だから何？そっちの要求を飲むつもりなんかない。」
余裕の笑みを残したまま言うミュッツに、瑠璃は睨みながら返す。
それを見てさらに笑いを続けるミュッツは懐から妖石らしきものを取り出した。
「妖石･･･？何をするつもり？」
「貴女がお願いを聞いてくれるようにね。ふふふ･･･見てれば分かるわ。」
ミュッツはそう言うとそれを地面に叩きつけた。それが割れると、ミュッツはそれに息を吹き掛けた。
次の瞬間、そこから黒い煙が上がり、そこから怪異だと思われるものが大量に出てきた。
「･･･何･･･これ･･･」
それを見た瑠璃がそう呟くと、ミュッツは言った。
「あらあら、貴女には見覚えがあるはずよ。･･･それとも、殺した怪異なんて覚えてないのかs･･･」
ミュッツが続けようとすると、瑠璃が襲いかかった。
ガンッ！という鈍い音が辺りに響き、瑠璃が声を荒げた。
「うるさい･･･うるさいうるさいうるさい！！貴方に何が分かるの！？」
「なーんでも知ってるわよ？あ、そうそう。」
ミュッツは何かを思い出したような言い方をすると、瑠璃の耳元で囁いた。
「この扉の奥、貴女の幼馴染がいるのよ。」
「･･･この怪異達を倒さないと扉には入れないからね？」
ミュッツそう言った瞬間、扉の前に立った。
瑠璃はその場で固まっていたが、すぐ動き出した。
「･･･ごめん、ね。」
瑠璃はそう言って、怪異達の方へ走り出した。
その二十分後、扉の周りは怪異達の血で染まっていた。
第495話【3つの魔石】<<氷山 姫羅>>→←第493話【申し出】《エリザベス＝リリー＝ランキュヌ》
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
明咲こより - 続編作成完了です。【http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Syokaii11/】パスは同じです。予約されていた狩羽様から更新をお願い致します。 (2017年6月10日 20時) (
レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
黒幕(プロフ) - 元北斗七星です。八尺様が終わり次第復帰(？)させていただきます。皆様更新ファイトです！ (2017年6月10日 18時) (レス) id: e0f7f805ed (このIDを非表示/違反報告)
yoishi@貴様…その刀…(プロフ) - 終わりました!!続編の制作をよろしくお願いいたします。 (2017年6月10日 17時) (レス) id: f918b81d30 (このIDを非表示/違反報告)
狩羽(プロフ) - その次に更新します。 (2017年6月10日 17時) (レス) id: 336f8f7a18 (このIDを非表示/違反報告)
yoishi@貴様…その刀…(プロフ) - 更新します!! (2017年6月10日 17時) (レス) id: f918b81d30 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：明咲こより+他の参加者様 x他3人 | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2017年3月29日 9時
