第492話【怒り】《藤崎 紅華》 ページ42
『瑠璃!!
一体どこ行くんだ？』
『ごめん、理由は聞かないで。
行かなきゃいけないところがあるの』
『…お前、今にも死にに行くって感じの目だな。
言っておくが、自分を卑下することは、何の進歩にも繋がらんぞ？』
『…』
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「おいおいどうした？
まさか、瑠璃を引き止められなかったことを悔いてるのか？」
虹色本が挑発するように言う。
「クソッ!!」
紅華は思いっきり近くにあった木の幹を殴った。
元々の馬鹿力と体質も災いして、木は殴られたところからポッキリ折れた。
「…リョウメンスクナ」
「いかがした？」
紅華からの呼び出しに、リョウメンスクナが出てきた。
「博物院に瑠璃の救助に向かわせろ。
後、お前は八尺様のことを知っている村人を見つけるんだ」
「承知した。
ちなみに報酬は…」
「ワインの年代物。
博物院に出させる」
「人の物で良い気になりおって」
そう呟くと、リョウメンスクナは消えていった。
「おいおい、結局人海戦術か。
それはそうだ。
お前は一人じゃ何も出来ないものな」
虹色本がまたもや挑発するように言った。
「そのようなこと、この世界では言葉を話すのと同じくらい当然のことだ」
それだけ吐き捨てるように言うと、紅華は歩きだした。
「どこに行くんだ？」
虹色本が聞いた。
「真鈴達と合流する。
そして、八尺様をぶっ殺す」
紅華ははっきりとそう言った。
「おお、怖い怖い
ま、せいぜい頑張れ」
「後、虹色本、お前もだ。
瑠璃のお気に入りだかなんだか知らんが、いつか必ずお前も殺す。
それまでせいぜい、他人の糞をその汚い顔面で受け止めていろ」
紅華はそれだけ言うと、前を向いて歩きだした。
虹色本は追ってこなかった。
第493話【申し出】《エリザベス＝リリー＝ランキュヌ》→←第491話【死】《ミュッツ》
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明咲こより - 続編作成完了です。【http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Syokaii11/】パスは同じです。予約されていた狩羽様から更新をお願い致します。 (2017年6月10日 20時) (
レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
黒幕(プロフ) - 元北斗七星です。八尺様が終わり次第復帰(？)させていただきます。皆様更新ファイトです！ (2017年6月10日 18時) (レス) id: e0f7f805ed (このIDを非表示/違反報告)
yoishi@貴様…その刀…(プロフ) - 終わりました!!続編の制作をよろしくお願いいたします。 (2017年6月10日 17時) (レス) id: f918b81d30 (このIDを非表示/違反報告)
狩羽(プロフ) - その次に更新します。 (2017年6月10日 17時) (レス) id: 336f8f7a18 (このIDを非表示/違反報告)
yoishi@貴様…その刀…(プロフ) - 更新します!! (2017年6月10日 17時) (レス) id: f918b81d30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明咲こより+他の参加者様 x他3人 | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2017年3月29日 9時
