第483話【現実】《ラムダ》 ページ33
「………」
現在、ラムダは防戦一方で押されていた。
そこで彼が次にとった方法は
ミュッツの所まで後退し
混乱させて戦うことだった
彼は急いで、彼女の元に向かう
が、その作戦は直ぐに意味がなくなる
ミュッツが破れていた
昏倒しているだけで生きてはいるようだ。
俺はそれを見て
「……よかった。」
と安堵の息を吐いた
今は取り敢えず戦うことを優先する。
「……五対一か。」
と、呟く
人形神が
「卑怯だったかしら」
と皮肉を込めて言う
「構わん。ここに至ってそのような惰弱を吐き出すならば、そんな輩は去ればいい。」
猫又が
「その人、運ばないの？」
と、ミュッツを指差す
「……式神に運ばせてもよかったが、運んだ先に敵がいないとは限らない。かといって、個々で撤退するわけにもいかない。」
故に
彼女を後ろにおき結界で囲む
俺と違い彼女に死んでもらっては困るのだ
猫又は
「……戦うことに疲れていそうなのに」
と哀れみの目で見てくる
それに俺は疲れたように
「……今更逃れられんだろう、流した血が多すぎた。」
「それに、お前達の誰かにもその言葉は当てはまるだろう？」
と、人形神以外に目を向ける
この、人形神には道徳やら道理やらを聞かせたところで意味なぞないからだ。
「…気付いていないのか？はたまた気付いて目をそらすのか？」
俺は一息ついて
「お前達も俺たちと同じで、殺人者であることにかわりはない。」
「俺達は無辜の人々を殺し、お前達は怪物を処理しているにすぎない。」
そして、その目は訴える
「殺す対象がすげ変わった。世間から見れば、俺達もお前達も殺人者であることに変わりはない。」
【その事に自覚をもって行動していたか。】
途端に黙り出す
「……話にならんな。」
「…対話はこれで終わりだ。」
猫又が
「……待って！今回の貴方達の目的はなんなの！？」
「基本的にはお前だが、今回俺のマスターは鈴木将門に用があるようだ。」
猫又が
驚愕する。
「…鈴木将門に手負いを負わせたのも俺だ。」
と、言うと
いきなり飛びかかってきた。
俺はそれをかわし転ばせ足で踏みつける
「……貴方が…将門に。」
「お前は何故怒る？」
しかし、直ぐに起き上がって反撃した
「将門に何をした！」
と、爪をもって飛び込んでくる
しかし、感情を向けて飛び込んでくる一撃など直ぐに避けられる
嗚呼、成る程。
「……お前は鈴木将門の何を知っているんだ？」
第484話【偽】《ラムダ》→←第482話【二色の扇】《泡渕 真鈴》
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明咲こより - 続編作成完了です。【http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Syokaii11/】パスは同じです。予約されていた狩羽様から更新をお願い致します。 (2017年6月10日 20時) (
レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
黒幕(プロフ) - 元北斗七星です。八尺様が終わり次第復帰(？)させていただきます。皆様更新ファイトです！ (2017年6月10日 18時) (レス) id: e0f7f805ed (このIDを非表示/違反報告)
yoishi@貴様…その刀…(プロフ) - 終わりました!!続編の制作をよろしくお願いいたします。 (2017年6月10日 17時) (レス) id: f918b81d30 (このIDを非表示/違反報告)
狩羽(プロフ) - その次に更新します。 (2017年6月10日 17時) (レス) id: 336f8f7a18 (このIDを非表示/違反報告)
yoishi@貴様…その刀…(プロフ) - 更新します!! (2017年6月10日 17時) (レス) id: f918b81d30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明咲こより+他の参加者様 x他3人 | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2017年3月29日 9時
