第473話【己が道】《エリザベス＝リリー＝ランキュヌ》 ページ24
「面白そうなことしてるらしいわね。私も混ぜてくれないかしら？」
「……なぜ、お前がここにいる」
鈴木を連れて歩いている藤崎紅華を見て、これは好機だと悟った。敵対している人の中でもぶっちぎりで危険だというのに躊躇いなく前に出るのはおかしいのか。
「あら、私のことを覚えているなんて、意外ね」
「忘れるはずがないさ。なんせ、私が憎むべき相手なんだから。なぁ、エミリア＝フォン＝グリュックリヒカイト？」
「そんなダサい名前で呼ばないで。良い子のエミリアはもういないのよ」
藤崎紅華は強い。それは私もよくわかっている。彼女単体ならいざ知らず、彼女には何かがある。だから『お荷物』があるこの時が好機なのだ。
「で、用件はなんだ？ いくらお前でも、単体で私達に勝てるわけがない」
「そりゃあね。私、そこまで強くはないもの。あと、用件なんだけど……さっき言った通りよ」
「は？」
確かにさっき言ったというのにこいつはアホ面でこちらを見ている。頭の回転が遅いのか、単純に記憶力に乏しいのか。
「さっき言ったじゃない。『私も混ぜてくれないかしら』って」
「……あれか。そんな用件、受け入れられるわけないだろ。お前部外者なんだぞ」
「知ってるわ。それを踏まえての取引よ。断るなら、あなたかお仲間の腕一本ぐらいいただこうかしら？」
藤崎紅華は少なからず焦っているはずだ。だがこの状況で実力勝負は少し分が悪いか……？ リョウメンスクナ、白澤。後者はここにいないと思うが、前者だけでも十分脅威だ。
藤崎紅華は考えるような素振りを見せた後、身長の低い私見下すようにして口を開いた。向こうにその気はないのだろうけど何かむかつく。
「……考えたんだが……お前一人で私に勝てるのか？」
「ええ、勝てるわ。あなたには『お荷物』がある上に……私の方が老獪。足りない実力は経験で補えばいいのよ。私達はそうやってきた」
「は……？ 私……達？ お前、ついに頭も狂ったか？ いや、それは元からか」
バカにしたような態度でバカにするこいつは一度痛い目を見ればいいと思う。控えめに言って死んで欲しいのだけど。
「ま、私の頭がどうだの言っている暇はないわ。さっさと選びなさい。イエスか、ノーか」
さぁ、運はどちらに転がるのか。
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明咲こより - 続編作成完了です。【http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Syokaii11/】パスは同じです。予約されていた狩羽様から更新をお願い致します。 (2017年6月10日 20時) (
レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
黒幕(プロフ) - 元北斗七星です。八尺様が終わり次第復帰(？)させていただきます。皆様更新ファイトです！ (2017年6月10日 18時) (レス) id: e0f7f805ed (このIDを非表示/違反報告)
yoishi@貴様…その刀…(プロフ) - 終わりました!!続編の制作をよろしくお願いいたします。 (2017年6月10日 17時) (レス) id: f918b81d30 (このIDを非表示/違反報告)
狩羽(プロフ) - その次に更新します。 (2017年6月10日 17時) (レス) id: 336f8f7a18 (このIDを非表示/違反報告)
yoishi@貴様…その刀…(プロフ) - 更新します!! (2017年6月10日 17時) (レス) id: f918b81d30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明咲こより+他の参加者様 x他3人 | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2017年3月29日 9時
