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交差点で、また彼に出会った。
今度は微笑みながら俺を見ていた。
「あーっ、あのー...山田くん、だよね」
『...そうだよ、また会えたね』
すれ違い様に話しかけたら、一緒に俺の家に行くことになった。
自分の家に人を泊めるの、初めてかも。
...ちょっと待て、あそこは高木の家だ。
『...俺、最近いいことあったんだー』
「何?どうしたの」
『...好きな人にね、再会できたの』
「...へぇ、そうなんだ」
嬉しそうに笑う彼を見て、胸がズキンと音をたてた。
彼が好きな女の子だというのだから、さぞかし可愛い子なのだろう。
"...それが俺ならいいのに"
醜い嫉妬が心を覆う。
夜の暗がりならそれを隠してくれるけど、今は昼だ。
『...どうしたの?』
「いいや、なんでもない」
俺の"好き"はまだ浅い。
彼の好きな子には敵うわけがないし、しかも俺は彼について何も知らない。
...叶わない恋なら、諦めたいのだけれど。
「...ねぇ、山田くん」
『?』
好きな気持ちを無理に押し付けるのが良くないのは知っている。
だけど、今だけは、俺のこの身勝手な行為を許してほしい。
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あなちゃん(プロフ) - あひる☆さん» あざます!嬉しいの極み(笑)! (2018年8月10日 16時) (レス) id: a584e3a8a5 (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - あなちゃん!!あひる☆です〜。。完結おめでとう〜〜♪♪曲とシンクロしていてとてもよかったよぅ!!うふふー。 (2018年8月10日 14時) (レス) id: fd5cc1bbcf (このIDを非表示/違反報告)
あなちゃん(プロフ) - 僕。さん» 私まだ18才になっておりませんので、書けないです...。ご希望に添えず申し訳ありません。 (2018年6月24日 17時) (レス) id: a584e3a8a5 (このIDを非表示/違反報告)
僕。(プロフ) - あなちゃんさん» リクエストいいですか? ピンク系書いてください! (2018年6月17日 17時) (レス) id: cb6ce1c2c0 (このIDを非表示/違反報告)
あなちゃん(プロフ) - あひる☆さん» これから物語がちょっとずつ動く予定!楽しみにしててね! (2018年6月17日 17時) (レス) id: a584e3a8a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あなちゃん | 作成日時:2018年4月14日 13時