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その459by真弥 ページ45

真桜「っ…それだけを言いたくて閉じ込めたの…?」

苦しい、辛い、ここにいたくない

カスタマーサービス「いえいえ、先程言った通り、貴方は彼女の神様になどなれません…だから貴方に生きてる意味などないんですよ」

そんなの、お前らに言われなくたって、分かってる。

ハザマ「貴方も分かってると思います。ですが、死ぬのは怖いのでしょう?」

当然だ。死ぬのは怖い。

ハザマ「ですから、お手伝いをしようかと」

真桜「いや、帰してよ。」

カスタマーサービス「帰った所で貴方に居場所なんてありませんよ」

真桜「!…」

カスタマーサービス「そんなんじゃあ、真桜様も、創造神様も救われません。貴方が、死ぬしかないんです」

真桜「…死ぬ…しか…」

ハザマ「そうです。それで彼女は解放されるのです。自身に価値がないことだって、分かってるのでしょう?」

真桜「…」

もう、何も言えなかった。こいつらの言う通りかもしれない。

死んだら、霞も…報われるんだ…なら

真桜「死んだ方が…良い…」

カスタマーサービス「そうです。貴方は生きてる価値などない」

ハザマ「死んだ方が良いのです」

…そうか、死ねばいいんだ…そしたら…あの子も…

あの子?









あれ?誰の為になんだっけ?







あれ?目の前の人達、誰だっけ?








「ようやく『言霊』の記憶の消去が完了したのか」

誰だろ?黄色い服でフードを被った男性が来た。

「えぇ、今ようやくですよ。随分と粘られました」

緑の髪をしたニコニコしてる男性が答えた。消去?なんの話?

「ここから先は彼に任せましょう。一番彼女に会いたがってる彼に…」

モニターの奥の男性がそうつぶやく…彼?誰?私の知り合い?

「まーーーおーーーーッ!!!!」

ドンッ!

真桜「えっ…!?痛…!」

「あっごめん!」

頬に黒く『封』と書かれてる、黒い帽子を被った男の子…

真桜「だ、誰?まおって…私…のこと…?」

私は、何で閉じ込められてるの?

怖いよ。

司「あっ俺ね!司!真桜の友達!真桜は真桜だよ!」

『友達』その言葉に少し安心した。

真桜「あの…ここはどこですか?」

司「んー…敬語無しで話して!」

真桜「え…ご、ごめん…えと…ここ、どこ?」

司「ここはね!世界樹!」

司くんは色々と教えてくれた。世界樹のこと、この世界のこと…真桜という人間のこと、うちは、『言霊』ってのを使えること、犯罪者ってこと…

真桜「犯罪者…」

司「そう!だから指定された時間に『言霊』で自害するんだ!」

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作者名:理想郷project製作委員会 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/  
作成日時:2019年12月27日 19時

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