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その447by歌詞無 ページ33

悩むだけで一日が終わってしまい、放課後。

霞「………どうしよう………」

__殺るしかないか……

家に帰って準備をしてからL〇NEでくられ先生を『シェアハウスの主役は我々だ!』に呼出す。

そしてくられ先生の後ろ姿を確認して私も向かった。

インターホンを鳴らし、ドアが空いた瞬間、中へ駆け込む。

トントン「え、ちょ…霞ちゃん!?」

いつもの挨拶をしに玄関まで出てきたトントンの横をすり抜け、走る。

隠し持ったナイフを取りだし、まっすぐリビングへ。

「なんやそれ…!?」「霞ちゃん…!?」

ざわつくリビング。

ナイフを投げて服を突き刺し、拘束する。

霞「ターゲット以外に危害は加えない(皆に苦しんで欲しくない)から大人しくてて。」

くられ先生「あ、前に言ってたね。もう依頼が言ったの?」

ずっと笑ってるくられ先生。

グルさんは黙ったまま。

霞「……ッ……!!」

私は走って勢いをつけ、ナイフでくられ先生の腹を刺す









……ハズだった。

くられ先生の白衣からぽたぽたと垂れる血。

私の左手に走る激しい痛みと流れ出て止まらない血。

くられ先生は無事。

__クソッ…!

私はくられ先生を突き飛ばす。

くられ先生は床に倒れた。

そしてその上に馬乗りになる。

霞「確実に……殺らなきゃ……」

ナイフを高く振りかぶった。

ゾム「霞ッ!!!」

霞「うああああぁぁぁぁっ!!!!」

ドスッ

ナイフが刺さる音。だけど完食は人間の物じゃない。

くられ先生「どうしたの?殺さないの?」

グルッペン「我々2人を抹殺すればお前は居場所にいられるのだろう?」

息を荒くし、歯を食いしばる。

霞「……………できないよ……………」

一粒、また一粒とくられ先生の仮面に雫が落ちる。

くられ先生「ッ……!」

霞「だって……だって私はみんなが笑ってられるこの理想郷(せかい)が大好きだから……!!

それなのに大切な誰かを殺したら私は二度と笑えなくなる……!!」

落とした雫は涙であった。

グルッペン「お前が優先すべきは我々ではない。お前自身だ。早く殺せ。」

冷たく低い声。

霞「やだ……やだよぉ……殺したくないよぉ……

ずっと……ずっと一緒にいたいよぉ……」

耐えきれずに泣き出してしまう。

コネシマ「……霞ちゃん……」

ゾム「それなら殺さへんからったらええ!!

居場所がなくなったら俺らがなんとかしたる!!」

優しい水色と緑色の声。

霞「それでも私は……」

私は首筋にナイフを当てた。

「させないわ!!」

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作者名:理想郷project製作委員会 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/  
作成日時:2019年12月27日 19時

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