天才集団とシェアハウス！？

田舎の電車 ページ38

sgi side

ガタンゴトン、ガタンゴトン
電車が上下に揺られている。この揺れが心地いい
俺たちの周りには誰も居ない

それは数刻前…




俺たちは東京駅にいた。


A「えっと今から行くとこは〇〇町ってとこで、◻︎◻︎駅に乗り換え、終点までです！」


うん。可愛い
身振り手振り説明してる姿を見ていると、思わずにやけちゃう


伊「りょーかい。それじゃあ乗ろうか。」


そして俺たちは車両に乗り込んだ

人が多かったがだんだん◻︎◻︎駅に近づくたびに減っていく
降りて、降りて
次第に乗ってくる人はほとんどいなくなった。

〜

◻︎◻︎駅についたので乗り換える。


ホームに足を踏み入れる
辺りは緑が広がっていた。ジリジリと蝉の合唱が聞こえてくる。


山「うぁ〜緑がすごいですね、須貝さん」


うんうん、、って俺！？
俺の隣にいつの間にか山本がいて話しかけていたようだ
気づかなかった…


『そうだなぁ、けど目的地じゃないんだよね？』


A「はい！まだ少し乗ります。」


そう言って、Aちゃんはふわ〜とあくびをする
朝早く出てきたもんな、、
俺もねみぃ…


なんてぼやっとしていると、電車がきた
乗り込むとそこには誰もいなかった。


こ「誰も居ない…」


こうちゃんが呟く。
普通もっといるもんだと思っていた。
逆を言えば貸切じゃね？


伊「こうちゃん。裏を返せば貸切だぜ？」


ナイス、伊沢。俺の思ったことを言ってくれた

確かに！と山本が納得してた。

とりあえず席に座ることにした
俺の隣にはAちゃんがちょこんと座る。


ガタンゴトン、ガタンゴトン




で、今に至る。


あまりにも静かで寝ている人もしばしば。
飽きてきたから、リュックサックから本を取り出す。

読もうと思ったら…突然肩が重くなった。
顔を横に向けると、近距離でAちゃんの頭が見えた
Aちゃんの枕になってるのか、俺

スースーと寝息を立てて寝ている。
いや、、尊…

俺の目の前にいた伊沢が羨ましそうにこちらを見てる。
まるで、そこ変われ。と念じてきているようだった

俺も喋れないから、目で訴えてみる。
伊沢は諦めたように下を向いた。

なんて繰り返していると、


【終点〜〇〇駅〜…】


伊「あっ着いた。」

電車〜旅館→←.

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