続 ページ33
｢結構遠くまで来ちゃったな……｣
サニー号を停めている近くの森にAはいた｡振り返れば,サニー号が森の木々に隠れながらも遠くに見える｡
｢……逃げてきちゃった｣
あの流れからではきっと自分も聞かれてしまう｡自分の危機察知能力は正常に働いているようでよかった｡
ガサガサッ！
｢!!｣
突然前の茂みの方から音が聞こえた｡
すぐ様戦闘態勢に入るAだが宴の最中だった為丸腰である｡額に汗を浮かべながらも目の前に出でうる敵を覚悟した｡すると
｢お｣
｢…………は｣
｢はぁ…やっと見つけたぜ｣
｢えっ!?は…ぞ,ゾロさん!??｣
まさかの人物にAも動揺を隠せない｡なぜ貴方がこんな所にいるのか｡Aの記憶が正しければゾロは宴中甲板の端の方で一人でお酒を呑んでいたはず｡
｢オマエが船降りてくから,追ってきた｣
｢"追ってきた"って…じゃあなんで森の奥から現れるんですか！サニー号は私の後ろですよ!?｣
｢あぁ？………そんなの今はどうでもいいんだよ｣
方向音痴は相変わらず健在のようだ｡目の前の人すら追いかけることが出来ないだなんて｡
｢オマエこそなんでこんな所来たんだよ｣
｢え,…わ,私はいいんです！一人でも帰れますから!!｣
｢なんだよその言い方！俺だと一人で帰れねぇみたいじゃねぇか！｣
｢実際帰れたことないでしょう?!合流の時も船間違えてましたし！｣
｢ぐっ……｣
返す言葉もなく,ゾロは口をへの字にして押し黙った｡そして溜め息を吐いて,
｢チッ…シケた面しやがるから追いかけて来てみりゃあ…もう充分だろ？帰んぞ｣
｢っ！｣
ゾロが,Aの腕を掴む｡だがAは勢いよくその手を振り払った｡
｢………は？｣
｢あ……｣
不思議そうな顔をして,ゾロがAを見る｡Aは掴まれた方の腕をもう片方の手で握っていた｡
｢あ,悪りぃ｡強すぎたか？｣
自身の力加減を間違えたのかと心配して手をグーパーさせながら,Aの様子を窺う｡
｢え,あ…違う,違うんです｣
｢じゃあなんでだよ｣
Aの返答にゾロは更なる？を浮かべた｡訳が分からず混乱しているとAがまた口を開いた｡だがそれは到底受け入れがたいもので…
｢私,船を下ります｣
｢はぁ!?｣
ゾロは耳を疑った｡
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インク - リクエストです！ロシナンテをお願いします。これからも体調に気をつけて頑張ってください！長文失礼しました！ (7月12日 22時) (
レス) id: a2f12395c4 (このIDを非表示/違反報告)
Syara(プロフ) - 緋歌梨さん» ありがとうございます！頑張ります!! (2023年1月19日 13時) (レス) id: ebcd0fa8e6 (このIDを非表示/違反報告)
緋歌梨(プロフ) - Syaraさん» 大丈夫ですよ！！更新ファイトです💪 (2023年1月19日 13時) (レス) id: be71c26f4d (このIDを非表示/違反報告)
Syara(プロフ) - 緋歌梨さん» ご指摘ありがとうございます！書き換えておきますね｡私も関連タグにヒロアカが載ってるのは分からなくて…変える方法も分からず…誤解されてしまったら申し訳ありません｡ (2023年1月19日 13時) (レス) id: ebcd0fa8e6 (このIDを非表示/違反報告)
緋歌梨(プロフ) - “寡(やもめ)”ではなく、“宴(うたげ)”ですよ！！あと、関連タグにヒロアカがあるのはなんでですか…？？嫌な思いをされてしまったらすみませんm(_ _)m (2023年1月19日 13時) (レス) @page32 id: be71c26f4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗 | 作成日時：2022年12月12日 1時
