続 ページ25
｢っレイリーさん！｣
｢レイリーって……まさか,冥王……?!｣
｢いかにも｣
そう聞くと男達は途端に顔を青くして走り去っていった｡
｢大丈夫かい？｣
目線を合わせ怪我がないかを問うレイリーにAはまたあの日の面影を重ねた｡
｢だい,じょうぶです……でもどうして…｣
｢君があまりにも遅いから心配したシャッキーに行ってこいと頼まれてね｣
ハハハと笑みを浮かべるレイリーだがAは依然としてずっと俯いてしまっていた｡
｢……怖かったかい｣
｢……｣
正直,怖くないと言えば嘘になる｡だがそれ以上にAはレイリーが助けに来てくれたことが心底嬉しかった｡
そのままAが黙っているとレイリーが口を開いた｡
｢…………昔,似たような境遇の子と会ったことがあるんだ｡助けた礼に｡と,料理をご馳走してもらったことがある｣
｢っ……！｣
｢……その子から私は結婚して欲しいと言われてね｡大人になって,……気持ちが変わらないのなら｡と約束したんだ｣
Aはボロボロと涙を流して話を聞いている｡
｢もう,忘れてしまっているだろうその子と,大人になって,知り合いの店で働いていた所で再会した｡つくる料理は美味しくて年甲斐もなく何度もおかわりしたな｣
｢……っ〜｣
｢こんな老いぼれが何を､と思うか？確かにな｡私自身もそう思う｡でも,でもな………恋していたんだよ｣
｢!!!｣
あぁ,そんな｡これは叶わないはずの恋でしょう？なぜそんな,期待をさせるようなことを言うの｡
Aは泣きじゃくってボロボロの表情のままレイリーの服の裾を掴んだ｡
｢レイ,リーさん…私,私…昔,助けてもらったんです｡貴方に……貴方に…!!｣
｢…っ｣
｢レイリーさん,どうか…私と結婚してくれませんか…？｣
言葉は乏しくとも,Aはハッキリとレイリーに,昔と一緒のお願いをした｡
｢………こんな老いぼれでもいいのかい｣
｢貴方じゃなきゃっ…レイリーさんじゃなきゃ,駄目なんです!!｣
｢……ありがとう｣
これから,すべての力を使い,何をしてでも,君を守り,共にいると誓おう
レイリーの腕の中はあたたかくて,心地よく,とても幸せな気分だった｡
Aは,笑って,レイリーを抱き締め返した｡
もう一度,初恋
｢君のつくるシチューとマリネは本当に美味いな！｣
｢お嫁にだすのが勿体ないわね｣
｢いや,もらう｣
｢!!｣
｢…本当,厄介な男に捕まったわねA？｣
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インク - リクエストです！ロシナンテをお願いします。これからも体調に気をつけて頑張ってください！長文失礼しました！ (7月12日 22時) (
レス) id: a2f12395c4 (このIDを非表示/違反報告)
Syara(プロフ) - 緋歌梨さん» ありがとうございます！頑張ります!! (2023年1月19日 13時) (レス) id: ebcd0fa8e6 (このIDを非表示/違反報告)
緋歌梨(プロフ) - Syaraさん» 大丈夫ですよ！！更新ファイトです💪 (2023年1月19日 13時) (レス) id: be71c26f4d (このIDを非表示/違反報告)
Syara(プロフ) - 緋歌梨さん» ご指摘ありがとうございます！書き換えておきますね｡私も関連タグにヒロアカが載ってるのは分からなくて…変える方法も分からず…誤解されてしまったら申し訳ありません｡ (2023年1月19日 13時) (レス) id: ebcd0fa8e6 (このIDを非表示/違反報告)
緋歌梨(プロフ) - “寡(やもめ)”ではなく、“宴(うたげ)”ですよ！！あと、関連タグにヒロアカがあるのはなんでですか…？？嫌な思いをされてしまったらすみませんm(_ _)m (2023年1月19日 13時) (レス) @page32 id: be71c26f4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗 | 作成日時：2022年12月12日 1時
