続 ページ22
｢お父さんっ！お母さんっ!!｣
Aはすぐに駆け寄り父と母の生存を確認する｡胸に耳を当てるがもう心臓は鼓動を奏でてはいなかった｡
｢なんで…朝はっ,一緒に……笑ってたのに……！｣
どれ程泣こうが喚こうが死んだ人間はもう戻らない｡Aはふと昼に聞いたあの言葉を思い出した｡
"最近夜になるとタチの悪い盗賊が…"
これがその盗賊の仕業ならばまだ近くにいるはず｡Aが顔を上げるとそこには見知らぬ,男性らしき人物が真っ黒なフードを羽織り立っていた｡
Aはこの人が父と母を殺した人物だと悟った｡男が振り上げるナイフを,Aは為す術なく,スローモーションの映像を見るように眺めた｡
目を瞑り,自分が死ぬのだと,死を受け入れたその時,
ガシャンッ!!!
と,鉄と鉄が交わる音を聴いた｡
驚き目を開けばそこにいたのは先刻出会った金髪の男性｡その手には剣を構えていた｡
｢テメェはっ…！ロジャー海賊団とこの!!｣
｢副船長シルバーズ٠レイリー｣
レイリーと名乗るその男は盗賊の男と一気に距離を詰め,その剣で斬った｡
その姿にAは目を,心を奪われた｡齢,まだいくつかの少女がレイリーという海賊の男へ向けた初めての感情は恋だった｡
大人になったAはシャボンディ諸島にてシャッキーが運営する店で働いていた｡そしてある時,その男が店へ訪れてきた｡
｢あらレイさんじゃない、久しぶりね｣
｢あぁ,久しぶりにこの店に来たくなった｣
シャッキーと仲良さげに話すその男は,今じゃ名を知らぬ者はおらぬ程の有名人シルバーズ٠レイリーだ｡
｢新しい従業員を雇ったのか？｣
｢あぁそうそう…紹介するわ｡手は出さないでね｣
｢出しやしないさ,初めましてお嬢さん｡私の名はレイリー｣
大人になったAは,新しい島で昔出会った愛しい人と,初めましての挨拶をした｡
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インク - リクエストです！ロシナンテをお願いします。これからも体調に気をつけて頑張ってください！長文失礼しました！ (7月12日 22時) (
レス) id: a2f12395c4 (このIDを非表示/違反報告)
Syara(プロフ) - 緋歌梨さん» ありがとうございます！頑張ります!! (2023年1月19日 13時) (レス) id: ebcd0fa8e6 (このIDを非表示/違反報告)
緋歌梨(プロフ) - Syaraさん» 大丈夫ですよ！！更新ファイトです💪 (2023年1月19日 13時) (レス) id: be71c26f4d (このIDを非表示/違反報告)
Syara(プロフ) - 緋歌梨さん» ご指摘ありがとうございます！書き換えておきますね｡私も関連タグにヒロアカが載ってるのは分からなくて…変える方法も分からず…誤解されてしまったら申し訳ありません｡ (2023年1月19日 13時) (レス) id: ebcd0fa8e6 (このIDを非表示/違反報告)
緋歌梨(プロフ) - “寡(やもめ)”ではなく、“宴(うたげ)”ですよ！！あと、関連タグにヒロアカがあるのはなんでですか…？？嫌な思いをされてしまったらすみませんm(_ _)m (2023年1月19日 13時) (レス) @page32 id: be71c26f4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗 | 作成日時：2022年12月12日 1時
