いざ、ムゲン地獄へ ページ35
第1〜4層目が土蜘蛛様、5層〜6層を大ガマ様が務め、
私が担当する7層目に到着した。
「皆さん、臨時的にエンマ様の側近に任命されたAです。これから私達はムゲン地獄最下層に向かい、妖気が暴走した妖怪を抑えます。皆さんの実力はよく存じています。一緒に妖魔界を救いましょう!!行きましょう!!
」
腕を掲げると、エンマ様の特殊護衛部隊(とってもすごいエリート部隊!!)の皆さんも腕を掲げ、勇ましい雄叫びをあげてくださった。
士気が上がった気がする。
いける!!
私は刀を出して、走り出した。
ムゲン地獄は極悪妖怪が連れていかれる場所だ。
そのため、強さが他の妖怪とは桁違いである。
「A様、先頭は我らが。A様は最下層に向け、体力を温存してください」
「ありがとうございます。ですが、私はある程度刀を振るわないと調子が出ないんです」
腕が温まっていない。それに久しぶりに本気で刀を振るうから。
ある程度の準備運動が必要なのだ。
そして、まだこの程度であれば問題ない。
「はぁっ……!」
私はカイラ様とエンマ様と異なり、剣ではなく日本刀である。
カイラ様との木刀鍛錬で、私は日本刀を武器にすることを決めたのだ。
貴方をお守りするために、磨いてきました。
レジェンド妖怪であられるブシニャン様にケータ君の繋がりで修行をつけてもらいました。
「A様、腕力を上げました!!」
「ありがとうございます!!」
「A様、全能力を上げました!」
「はいっ!では、ボス戦と行きましょう!!」
怒りに満ちたゲソヒゲール大臣が構えていた。
確かこの妖怪はイカカモネ議長に嵌められて、ムゲン地獄行きになったんだっけ……?
それを知っているのは私だけじゃないか。
「はっ……無実じゃない!ゲソヒゲール大臣、後でお話があ───」
「ゲソヒーッヒッヒッ!!」
ゲソヒゲール大臣の怒りは妖力が高まり、最高潮に。
何も聞こえていないようだった。
私達のバトルが開始した。
「行きましょう!相手は取り憑きが強力なので、お祓いが得意な妖怪の方は後衛に回ってください!」
デカい触手が目の前で打ち付けられ、私何とか避けて、大臣の鼻から出る触手を攻撃した。
「イーカッカッカッ!」
大臣の不気味な笑いで妖怪達が引いて守りが下がった。
「っ、守りが下がってる……私が前に出て士気をあげないと」
カイラ様達も頑張っているのだから。
気合いを入れろ。
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