君は綺麗で愛しい子【shp】 (ページ7)

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「私は、元々は魔女なんだ。魔女っていうのは魔法を使える人の事で……魔女が人間から嫌われているのは知ってる？」

そう問い掛ければ流石に知っていたのかこくこく頷く。人間は自分が理解できないモノを怖がるから、魔女は昔から嫌われていた。

「前に住んでいた国で大規模な魔女狩りが起きてね……その時に抵抗したせいでもう魔法は使えなくなった。

今は不老不死になったの。不老不死っていうのは、ずっとこの姿のまま生きていくってことだよ。歳を取らないんだ」

「……でも、さっきまほうつかえてた」

「あれは…そうだね、最後の力を振り絞って使ったから……もう本当に使えなくなったかもね」

一気に話したせいか、彼は殆ど理解出来ていないような気がする。少しして顔を上げるとじっと私を見詰めて一言。

「じゃあ、ずっとひとりやったん？」

「そうだよ。何年生きているかは分からないけど…少なくとも百年は一人だったかな」

「……さみしい？」

「え？あー、寂しいのかな……でも今は寂しくないよ、ショッピが居るからね」

「…おれも、Aがいるからさみしくない」

そう言うと彼は椅子から降りて私の足にぎゅっと抱き着いてきた。本当に可愛い子だ。よしよし頭を撫でれば嬉しそうな笑い声が聞こえた。

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