Sweet holidaY ＊S.Yasuda＊ (ページ5)

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好きの証。ページ5

章「んふふ、やっと一緒や♪」

ニコニコ笑顔の彼に手を引かれてソファに座る。

章「こっち座って」

あ「え」

章「ほら、はよっ」

彼の膝の上に向かい合うようにして座らされると、

なんか距離が近いっていうのもあるし

恥ずかしいのもあって…彼の顔が見られない。

章「Aちゃーん、こっち見てーや(笑)」

あ「む、無理っ///」

章「赤くなって…可愛いなぁーもぉ…(笑)」

あ「可愛くなっ、んっ…///」

口を塞ぐようにキスされた。

章「…なぁ、ほんまにご飯作りに来てくれへん？」

あ「え…さっきの話、本気だったの？」

章「ん……週末とか、休みの日とかでええからさぁ…」

あ「本当に迷惑じゃない…？」

章「俺がお願いしてるのに迷惑なわけないやんか(笑)」

章「ほんまにずっと一緒におりたいねん…。

一緒に住みたいくらいやけど、まだ付き合ったばかりやし

Aちゃんの気持ちの準備もあるし、まだ早いんかなーとか…。

でもAちゃんのこと好きすぎてあかん…」

そんなこと考えてたんだ…嬉しい…。

あ「私も…章ちゃんとずっと一緒にいたい…。好きすぎる…」

章「…ほんまに言うてる？そんなこと言われたら離せへんよ？」

あ「うん…離さないで」

章「もー！Aちゃん、好きやぁ…大好き！」

きつく抱きしめられたまま、

少し厚みのある柔らかい唇がムニッと押し付けられる。

しばらく彼からのキス攻撃を受けていると、

あっという間に時間が経ってしまった。

あ「章ちゃんっ、口取れる！」

章「取れてもまた付けたる♪」

あ「そういうことじゃ…」

章「はい、これ」

ワーワー騒ぐ私の口に冷たいものが押し当てられて、

彼は静かになった私にその押し当てたものを差し出した。

あ「え、これ…私が貰っていいの？？」

章「Aちゃんに持っててほしいからあげるんやで」

冷たいものの正体は鍵だった。恐らく、この家のもの。

それを手に握らされて、鍵が触れている部分がじわーっと熱くなってくる。

アイドルの彼が一般人の私にこれを渡す覚悟は相当なものだと思う。

あ「ありがとうっ…大切にするね！」

章「ん、俺がおらん時でも勝手に入ってええから」

私が頷くと、満足そうに笑って私の頭を撫でる彼。

あぁ…好き。