彼の家。 ページ2
あ「お邪魔しまーす…」
章「どうぞー♪」
今日は初めて彼の家にお泊り。
まだ付き合って数週間しか経っていなくて、
彼と話すだけで私が彼女なんだって意識していちいちドキドキしちゃう。
それなのにお泊りなんて…大丈夫だろうか…。
緊張したらちょっと…。
章「好きなとこ座ってー」
あ「う、うん…」
章「…ん？どした？」
なかなか座ろうとしない私に優しく問いかける彼。
あーカッコいい…ってそうじゃなくて！
あ「…お」
章「お？」
あ「……お手洗い、どこですかっ」
章「あっ！トイレっ？こっちやで」
彼は、
「そっかー、トイレ行きたかったんやなー、ごめんごめん」って
笑いながら私の頭をポンポンっと撫でた。
うぅー…今日も笑顔が甘いっ！
イレのドアを開けて私を中に入れると、「ごゆっくりー♪」って…(笑)
章「晩ご飯どうしよっか」
あ「私、何か作ろうか？」
章「えっ！！ほんまに！？やったー！！」
そこまで喜んでくれるとは思ってなかったから、私まで嬉しくなる。
冷蔵庫の中のもので何か作ろうと思ったら、どうやらあまり自炊はしていない様子。
あ「章ちゃん、自分でご飯作ったりしないの？」
冷蔵庫の中を見ながらギターをいじる彼に話しかける。
章「あー…あんまり(笑)」
あ「ダメだよー、外食ばっかりしてたら体に良くないんだから」
章「じゃあ…Aちゃん作りに来て♪」
あ「えっ…」
章「あかん？」
あ「いや…あかんくないけど…」
章「それか、俺がAちゃんの家に食べに行くっ」
あ「うん…私はいいけど……でも章ちゃん忙しいのに疲れない？」
いつの間にかすぐ隣まで来ていた章ちゃんを見上げながら言うと、
呆れたように彼は笑った。
章「アホやなぁ…好きな子に会えたら、それだけで疲れなんて吹っ飛ぶわ」
あ「っ…」
オデコにチュッとキスを落とされ、私の顔は多分真っ赤。
だってそんな嬉しいセリフに加えてチューまで…甘すぎる。
章「真っ赤やんか(笑)かーわいい♪」
あ「もーっ////」
章「ほら、買い物行こ？」
あ「うん…」
自然と手を繋がれてそのまま二人で近所のスーパーに。
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作者名：あおきりん | 作成日時：2018年3月14日 21時
