恋す肌 eyeする彼 【與真司郎】【西島隆弘】

lovecandle ２４ｰ過去編ｰ ページ25

今悔やんだって


閉じ込められている状態には変わりない…






ただ待っているだけだったら、


誰も助けに来ない…






そう思った私は死を覚悟して。





高いところにある窓まで、


そこら辺に置いてある、


私の写真が沢山詰まった段ボールを、


その高さまで積んだ。






後は登って、日高くんが来る前に


私がこの部屋から脱出すれば良いという、


至ってシンプルな脱出法。






『よ、…いっ、しょ』





積み終わって窓を開けると、


綺麗な青空と爽やかな空気に胸一杯になった。





２階からだったら、


おそらく骨折や打撲程度で


済むだろうと思って。





日高くんの家で、


この部屋で死ぬよりはマシだと思って





私は飛び降りた





着地失敗して全身が痛いが、


ちょっと射ったぐらいで何ともなかった








───






家まで歩いて帰った。





両親に5日間連絡もなしに


何やってたんだ!?って、


３時間ぐらい、説教された…

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