恋す肌 eyeする彼 【與真司郎】【西島隆弘】

lovecandle １４ｰ西島sideｰ ページ15

西島side



『真司郎が起きない…』



そう言ったAの顔は何処か切なく感じた






真司郎に対してそんな顔をするのか…


俺とは喧嘩とか言い合いばっかなのに…




俺はAをそんな顔に出来ない…






そう思うと、


真司郎が羨ましく、妬ましく思った。



Aの切なそうな顔をこれ以上見ると、


自分が虚しくなって


壊れてしまいそうだったから、




西「俺が真司郎を起こすよ」




と言った。








俺は真司郎の起こし方なんて


考えてもいなかったが、


そのとき真司郎が一瞬、瞬きをしたのを見た。




西「(…何だ…起きてるんじゃん…)」




起きてるのに寝た振りをするってことは、


様は「かまってちゃん」なのねー…






俺は真司郎の所へ行き、


真司郎の耳元で




西「…Aは俺のことが好きだって(ﾎﾞｿｯ」



Aに聞こえない声で真司郎に囁いた





ｶﾞﾊﾞｯ


すると、真司郎は飛び起きて


與「(ｷﾞﾛｯ」



鋭い目付きで俺のことを睨んだ

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