やっぱり頭を使う方が得意です ページ26
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部屋に戻った僕は
いざ悪魔を討たんと、一度も抜いたことが無い宝剣を手に取り、腰に携えようとしたのだが
なかなかすんなり腰に装着する事が出来ず、そうして手間取っている内に、ふと思った
「…………いや、ちょっと待てよ？」
(悪魔って、剣で倒せるのかな？
そもそも、僕は剣術が得意じゃ無いしな
…考えたら、助けに行って呆気なく悪魔に返り討ちにされたんじゃ、身も蓋も無いよな)
「………………」
囚われのサトシ王子を一刻も早く助けなければと、勢いに任せて森に向かおうとしたものの
少し落ち着いてみたらそれは、余りにも無謀だったと思い直し
今一度、冷静に考えてみる
(……もし、呪いが完成されていたのだとして、彼が悪魔の元に囚われたのだとしたら
もう二度と逃げ出せない様に、白鳥の姿であろう今も、サトシ王子は何処かに閉じ込められている可能性が高い)
悪魔が活動するのは夜の間だけ
昨夜は多分、あの後夜が明けるまでそう時間が掛かって居ないから、どうにか酷いことをされずに済んでいるかも知れないけど
きっと今も、彼は悪魔の虜囚の身
このまま、夜を迎えたらその時は…
「…………………」
窓の外に眼を向けると
太陽が森の西に沈み掛けているところだった
もう間もなく、日が暮れてしまう
太陽が完全に隠れて、辺りが暗闇に包まれたら
サトシ王子は…
「日暮れまでにはまだ猶予がある
夜になる前に、サトシ王子を悪魔の元から救い出せたら、何とかなるかも」
悪魔を倒し呪いを断ち切らねば、根本的な解決には到らないだろうけど
取り敢えず城の中でサトシ王子を匿って、父上に訳を話し、皆で悪魔を討伐する手立てを考えたらどうにかなるのではないか
そこまで考えが到ると僕は
腰の宝剣を握り決めて、意を決した
「兎に角、一刻も早くサトシ王子を見付けて城に連れ帰ろう
僕に今出来る事は、それしかない！」
僕は、今度こそ森へ向かって走り出した
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花咲*(プロフ) - 猫さん、また、お話読めることが出来て嬉しい！猫さんの描くお山はずっと好きです。2人が幸せに暮らしてると思うと幸せ〜メデタシメデタシ♪新作のお山も楽しみにしております。 (2020年8月1日 10時) (
レス) id: 7a9a23c4d1 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 猫さん、完結ありがとうございます！しかもたまたまお星様が『222票』にゃにゃにゃ！でした。（無理とわかってて何度も押したいタイプです）幸せなメデタシでこちらも幸せになりました！素敵可愛いお話ありがとうございました。 (2020年8月1日 10時) (レス) id: 6cd0f843d6 (このIDを非表示/違反報告)
青子(プロフ) - 猫ちゃん、完結おめでとうございます♪ポチwネーミング最高w好きだわ〜www。やっぱり猫ちゃんのお話は面白い！！大好き！次のお話も楽しみ♪♪♪くれぐれも体調に気をつけてね！ (2020年8月1日 7時) (レス) id: a31050b24b (このIDを非表示/違反報告)
yumi(プロフ) - 追伸、新作も楽しみです♪ (2020年8月1日 1時) (レス) id: 052d2e9543 (このIDを非表示/違反報告)
yumi(プロフ) - 猫にゃん、素敵なお話ありがとーございました。さとちってば魔法も使えちゃうのね♪お二人の末永いラブラブを心よりお祈りしてます。てか、ぽちって(笑)。 (2020年8月1日 1時) (レス) id: 052d2e9543 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：s猫s
| 作成日時：2020年6月25日 10時
