理想のひと ページ3
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「う、嘘だ…白鳥が、何で…僕は、夢を見てるのか…？」
思わず呟いた僕の声に、白鳥から姿を変えた青年が、慌てた様に辺りを見回し
そして
「うっそマジかよ誰か居んのっ？！」
その麗しい姿からは想像が出来ない様な言葉遣いで叫んだ
「いやいや、その見た目でその言葉遣いは何か違う様な…」
「うっわ居た！マジ居たやっべ気付かなかったじゃんよ！
てかお前何でこんな夜更けにこんなトコ居んだよ！！」
元白鳥の青年は、その見た目には相応しく無い口調で喚くと
僕の方へと足音を荒げて近付いて来た
「お前何処の誰だ？！まさかアイツが化けてる訳じゃねぇよな？！」
今にも僕に掴み掛かりそうな勢いで青年が言うのを
僕は、夢を見ている気分で聞き流していた
何故って
「………う、う、うぅ、………」
「何唸ってんだよ腹でも痛いのか？何？もしかしてうんこ？」
「うう………美しいっ……君は何て美しいんだっ！！」
その青年の美しさは正に、僕が密かに思い描いていた理想のひと、そのものだったから
「……はあ？」
興奮する僕を見て、青年が怪訝そうに眉を潜める
それでも僕はメゲずに、僕の鼻息の荒さに引いている様子の青年の手をわしりと両手で掴み
殊更真面目な顔を作ると、彼に言った
「僕の名前はショウ、この国の王子だ
長い間、めぐり逢う事は無いだろうと諦めていた理想のひとに、今宵やっと出逢う事が出来た
それが君だ」
「王子？……じゃあお前は……」
青年が、何かを呟き掛けていたのも構わずに
僕は、前のめりになりながら更に言った
「僕は、一目で君に恋に落ちてしまったのだ
是非とも、僕の恋人になってはくれないか
そして延いては、僕の妃になって欲しい！」
「お前………バカなの？」
青年は、死ぬ程呆れた顔をすると
ため息混じりに、頭を振った
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花咲*(プロフ) - 猫さん、また、お話読めることが出来て嬉しい！猫さんの描くお山はずっと好きです。2人が幸せに暮らしてると思うと幸せ〜メデタシメデタシ♪新作のお山も楽しみにしております。 (2020年8月1日 10時) (
レス) id: 7a9a23c4d1 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 猫さん、完結ありがとうございます！しかもたまたまお星様が『222票』にゃにゃにゃ！でした。（無理とわかってて何度も押したいタイプです）幸せなメデタシでこちらも幸せになりました！素敵可愛いお話ありがとうございました。 (2020年8月1日 10時) (レス) id: 6cd0f843d6 (このIDを非表示/違反報告)
青子(プロフ) - 猫ちゃん、完結おめでとうございます♪ポチwネーミング最高w好きだわ〜www。やっぱり猫ちゃんのお話は面白い！！大好き！次のお話も楽しみ♪♪♪くれぐれも体調に気をつけてね！ (2020年8月1日 7時) (レス) id: a31050b24b (このIDを非表示/違反報告)
yumi(プロフ) - 追伸、新作も楽しみです♪ (2020年8月1日 1時) (レス) id: 052d2e9543 (このIDを非表示/違反報告)
yumi(プロフ) - 猫にゃん、素敵なお話ありがとーございました。さとちってば魔法も使えちゃうのね♪お二人の末永いラブラブを心よりお祈りしてます。てか、ぽちって(笑)。 (2020年8月1日 1時) (レス) id: 052d2e9543 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：s猫s
| 作成日時：2020年6月25日 10時
