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月が綺麗な ページ48

ミンギュさんと、ミンハオさんと会った後はあまり記憶にはないのだが、






とにかく無我夢中で走ってバスに乗った





時計を見ると6時30分を指している




古本屋が閉まるのは7時00分…




このままだと、本当にギリギリだ




お願い、間に合って…!




ギュッと目をつぶって、お願いする



この際願いを叶えくれるのなら、神さまでも何でもいい。




とにかく、今日じゃないとダメな気がした



今日を逃したら、もう戻れないと思ったから




必死に走った





走った後の動悸と、緊張のドキドキで胸がパンクしてしまいそうだ






バス停を降りると、あたりはすっかり暗くなっていて人はいない






思い出の並木通りを駆け足で通って、息を切らしながらやっとお店の前に着いた






童話に出てきそうな、赤いレンガ屋根のちょこんとした建物





そこは私とおじいちゃんの思い出の場所、




そして…私とウォヌ先輩の思い出の場所




扉にはopenという札がかかっている





ということは…間に合った?







まだ、ウォヌ先輩はお店にいるんだ





一気に緊張感が込み上げくる






ふう、と息をついてドアノブを握りしめて




ドアを思い切り開けると古書の匂いが鼻をかすめた





いつ来ても、変わらない…





天井の明かりは消えてきて薄暗く




店内を照らすのはカウンターに置いてあるスタンドライトと




窓から柔らかく差し込む、月の光だけだった







ミシミシという床を通って、カウンターへ進むが





そこにウォヌ先輩の姿はない







代わりにあるのは、カウンターの上の一冊の開いた本





カバーには、見覚えのある月の絵が描かれている







これは、私とウォヌ先輩が話し始めたきっかけの本







懐かしくなってページをパラパラとめくっていると…







後ろから低くて優しい声が聞こえた







『久しぶりだな』






振り返ってみると、





私の愛しい人の姿があって







私はその人の名前を呼んだ









「ウォヌ先輩…」

夜に貴方と→←はしれ



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設定タグ:セブチ , ウォヌ , SEVENTEEN   
作品ジャンル:恋愛
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ゴンザレスきらり - 続編お願いします!!この小説大好きです!ウォヌ最高ー ww (2018年7月17日 20時) (レス) id: 2e9e85e03b (このIDを非表示/違反報告)
凛咲(プロフ) - ゴンザレスきらりさん» 遅くなってしまってすみません!コメントありがとうございます!ラストに向けて頑張ります〜! (2018年6月24日 19時) (レス) id: 3bd4af1acd (このIDを非表示/違反報告)
凛咲(プロフ) - nana さん» コメントありがとうございます!ラスト近いので楽しみにしてて下さい! (2018年6月24日 19時) (レス) id: 3bd4af1acd (このIDを非表示/違反報告)
凛咲(プロフ) - セヨンさん» コメントありがとうございます!ウォヌかっこいいですよねわかります〜!!! (2018年6月24日 19時) (レス) id: 3bd4af1acd (このIDを非表示/違反報告)
セヨン - すごくシムクンしました~!やっぱウォヌってカッコいいですねー(о´∀`о) (2018年6月18日 21時) (レス) id: e4e79d2837 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛咲 | 作成日時:2018年3月21日 20時

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