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すきだった ページ43

やめて…




そんなに優しくしないでよ…!





「……して」




気がついたら、口から出ていた言葉



『…何?』



胸の中の黒いもやを消すために、



「放して!」



喉が痛くなるくらい叫んだ、




そのヒステリックな私の言葉は



ウォヌ先輩を酷く驚かせたようだ




『あ…ごめん』




スッと手が引いた




我に帰った私は慌てて言葉をかける


「あ、、違うんです、、」




何が違うんだろう



でも、




先輩を傷つけるために言ったんじゃない…




もう、私何してるんだろう…本当に




でもここまで来たら、後戻りなんて…出来ない





だったら、最後くらい…笑顔で



スッと息を吸って



真っ直ぐウォヌ先輩を見つめる



この時間が、ずっと続けばいいのに…



でも、恋愛ってそんなにうまくいかないみたい




「彼女さんと…お幸せに」




ちゃんと、笑って言えたかな?




目の前のウォヌ先輩が涙で滲んで見えなくなる





私は、先輩の返答も待たずに





クルッと背中を向けて、逃げるようにその場を去った



…あーあ、




無我夢中で家まで走った




帰路のことは、ほとんど記憶にない



後ろだけは振り向かないで、ただ走って



気がついたら自室のベッドで仰向けになっていた



天井をぼーっと見つめながら、




今までの事を一つずつ思い出して行く






私、本当に馬鹿みたい



すぐに先輩のこと好きになって



少し優しくされたくらいで、舞い上がっちゃって





でも、、初めて好きになった人だった




初めて、もっと知りたいって思った





動き一つ一つで色んな気持ちになって



ずっと一緒にいたいと心の底から思えた




ずっと一緒にいれるって、思ってた




だけど…だけど



追いかけてくれなかったって事は…



やっぱり、そういうことなんだよね




身体の水が全部なくなるんじゃないかってくらい




涙をながしたけど、




それでもまだ枕に染みを作り続けた




ああ…



私って、こんなにウォヌ先輩のこと



好きだったんだな…




そのまま横になった私は





ぼんやりとしていく意識に身を任せて





ゆっくりと、眠りについた

いたみと→←やさしさ



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設定タグ:セブチ , ウォヌ , SEVENTEEN   
作品ジャンル:恋愛
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ゴンザレスきらり - 続編お願いします!!この小説大好きです!ウォヌ最高ー ww (2018年7月17日 20時) (レス) id: 2e9e85e03b (このIDを非表示/違反報告)
凛咲(プロフ) - ゴンザレスきらりさん» 遅くなってしまってすみません!コメントありがとうございます!ラストに向けて頑張ります〜! (2018年6月24日 19時) (レス) id: 3bd4af1acd (このIDを非表示/違反報告)
凛咲(プロフ) - nana さん» コメントありがとうございます!ラスト近いので楽しみにしてて下さい! (2018年6月24日 19時) (レス) id: 3bd4af1acd (このIDを非表示/違反報告)
凛咲(プロフ) - セヨンさん» コメントありがとうございます!ウォヌかっこいいですよねわかります〜!!! (2018年6月24日 19時) (レス) id: 3bd4af1acd (このIDを非表示/違反報告)
セヨン - すごくシムクンしました~!やっぱウォヌってカッコいいですねー(о´∀`о) (2018年6月18日 21時) (レス) id: e4e79d2837 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛咲 | 作成日時:2018年3月21日 20時

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