月が綺麗な夜に貴方と

あせり ページ20

『何で一緒に街行かないといけないの？』







無愛想すぎるウォヌ先輩の返しに





保っていた笑顔もヒクついてくる





まあ、こうなるって予想してたけど…






私はこの言葉に対してなんて言えばいいんだ…？






ウォヌ先輩とデートがしたいからです！








…いやダメダメだ、絶対ドン引きされて終わるよ





でも、他に一緒に行かないといけない用事とかがある訳でもないし






ウォヌ先輩の全く興味のなさそうな声からして






これって…やっぱり脈ナシって事なのかな？







そう思った途端、一気に不安な感情が押し寄せてきた






何なのかわからない汗が流れてる気がする




知り合ってそこまでたってないのに




一緒にお出かけはハードル高すぎたかな！？






…どうしよう






もし、今すぐにすみません！何でもないですって言えば







多分ウォヌ先輩も無かったことにしてくれるよね






でも、本当にそれでいいのかな…？






初めて好きになった人だもん






こんな簡単に諦めたくない！







ウォヌ先輩に向かってゆっくり口をひらく








「わっわたし！」

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