月が綺麗な夜に貴方と

くうはく ページ35

MG ‘君、可愛いね！俺の彼女になる？’






「…へ？」






……ち





チャラい凄くチャラい！！！！！




大学生の男子ってこんなにチャラいのか？？






凄く目をキラキラさせて、視線を送られている…






これは私には対処できな…





って！となりのミンハオさん呆れてスマホ見始めましたけど！！！






「いっ…いや大丈夫です…！！！」






MG ‘えー！じゃあ、友達から始めようか！あ、そうだカトクは？？’






一歩も引かないミンギュさんに





すごい勢いで話をまくし立てられて、混乱していく…




声が大きいと威圧されてる様に感じて、引き気味になってしまう






「あの…えっと…」




だんだんと、自分の笑顔が引きつっていくのがわかる




女子校育ちで、ウォヌ先輩くらいしか男の人を知らない私に





ミンギュさんみたいな方との会話は…






少し…いや、かなりハード…！






爽やかな笑顔にすら少し恐怖を感じて




ウォヌ先輩の後ろへ隠れようとすると…







MG ‘逃げないでよー！！可愛い子ちゃん！’






と、手首を掴まれる…





予想外の事をされて、ビクッと反応する






離してもらおうとしたけれど




男の人の力は強くて




少し揺さぶっただけでは振りほどくことができない




怖い…





全身から汗が流れて、心臓がバクバクする




涙がじわっと出てくる







「いっ、いや…


『はーい、そこまで』








と、私を遮るように




ウォヌ先輩の落ち着いた声が聞こえる






「せ…先輩…？」






『大丈夫か？』






そう言って優しく微笑みかけてくれるウォヌ先輩





助けてくれたんだよね…？








MG ‘邪魔すんなよ！！良いところだったのに俺はこの可愛い子ちゃんと仲良くなりたいの！’








『あー、それは無理だわ





だって…』





次の瞬間、ウォヌ先輩が私の後ろに回ってぐいっと引き寄せられて





私は先輩にもたれかかったと同時に









『 』









ウォヌ先輩が何かを言ったようだった







なんて言ったのかは、全く聞こえない






だって私は…









先輩に耳を塞がれていたから

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