届かなかったラブレター (ページ4)

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過去に戻れるのなら。2 ページ4

"あのっ！ミンハオ。シュウ・ミンハオはどこですか？！！"

急いで案内されたのは、遺体確認室。白い布を被せられたミンハオの体は事故で傷だらけで、でもまだ生きてるみたいで、全然信じられなかった。

あの日、ミンハオは自分のバイクのブレーキが効かなくなったことに気づいてた。自分が死ぬ覚悟で私を守ってくれた。私が最期に聞いたミンハオの声は世界中の誰よりも優しくて愛しい声だった。

今、ミンハオに伝えたいことがある。あのとき、私を守ってくれてありがとう。最期に愛してるって言ってくれてありがとう。ツンデレなミンハオも、たまに照れて耳が赤くなるミンハオも、不器用なミンハオも、センスのいいミンハオも、バイクに乗るミンハオも、歌うミンハオも、寝てるミンハオも全然まだ見足りないけど、誰よりも大好きで、愛してる。

手を伸ばすと桜の花びらが落ちてくる。私がミンハオと繋がってる気がした。

過去には戻れないけど、今はミンハオが守ってくれたこの命を大切にしたいと思う。

もし、この瞬間にミンハオが私を空から見てくれてるなら最期に優しく抱きしめて欲しい。

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