青春の味とは。 (ページ10)

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6’ 鈍感ページ10

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両手を広げて出迎える体勢につくと
2人は遠慮なく突進してきた。

…突進というか、もはやタックル。

『グハッ！…ちょっと！手加減しろ！笑』

JS「精一杯の愛を詰めたタックルだよ♡」

SC「もうちょい体鍛えたら？」

『……クプス…余計なお世話だわ！』

『もうどけ！3人とも重いわ！後ろに倒れそう』

SC「ヤァ～それは言い過ぎ」

『何を1番ガタイデカい奴が"言い過ぎ"なんて言ってんのよ笑』

JS「うわっ、悪口だ。それは…」

『悲しい顔したってお見通しなんだからね！…さっさと皆どいてよね！』

呆れながら3人の腕を腰から剥がすと
私はそのままベッドに寝転がってスマホをいじる。

JH「…ねぇてかさ気になった事聞いていい？」

『ん？どうした？』

JH「Aって恋愛したことあんの？」

『ぶっ！…ガチのいきなりじゃん。何？笑』

ハニから"恋愛したことあんの？"なんて聞かれて
思わず吹き出してしまう。

……でも言われてみれば恋愛はした事ない。

…小学生からコイツらがずっと一緒だったから
"いいや！"なんて感情のまま今まで生きてきた。

JH「Aの口から全然好きな人聞いた事ないし？」

SC「あ～確かに」

JS「そうゆう人出来たことないの？」

……そんな事言われたっていないもんはいない。

『別に？いい人に出会ってないだけじゃない？笑』

『……そういうあんたらはいるのぉ～？笑』

スマホを枕に置いて3人を細めた目で茶化しながら
問いかけると"はぁ…"とため息をつかれる。

『…何？怒った？笑』

JH「…いるよ？」

JS「いるね、いい感じに幸せってところかな」

SC「俺もそんな感じ～？」

『わっ！え！？あんたら皆恋してんの！？』

『…いやぁ叶わないわ。頑張ってね！』

……いるのかぁ。いつも一緒にはいるけど
そんな話全然しないから初知りすぎて
ちょっと興奮しちゃったよ笑笑。

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JH side

小学校からずっと一緒で幼馴染のA。
ジョシュアもエスクプスも小学校からずっと一緒だけど、Aは俺を含めて唯一4人の中の一人の女の子。

昔から馬鹿でアホで鈍感で今も変わらない。

そう……それは

「恋愛したことあんの？」

『別に？いい人に出会ってないだけじゃない？笑』

『……そういうあんたらはいるのぉ～？笑』

……こうゆうとこ。

あぁ気づいてないんだなって思って
ため息を大きくついてAから目を逸らした。