青春の味とは。 (ページ16)

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･YOU side ページ16

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『もうそろ帰んなよ～？』

皆でベッドにずっとくつろいでいると
いつの間にか外は真っ暗だった。

JH「ん～。玄関まで来てよ」

『言われなくても玄関まで行くわ笑』

JS「じゃっ、帰ろっか」

SC「そうだね、帰ろ」

ベッドから3人はフワッと起き上がると
背伸びをした後に自分の荷物を持つ…

『OK？、はい出て～』

3人の出る準備が出来たのを確認すると
私は自分の部屋から出して玄関まで見送る。

JS「また明日学校でね！^^」

JH「明日も話そうね～」

SC「家1人は気おつけろ」

……本当に私好きだな。笑

『……はいはい。明日ね、1人は慣れてっから。』

"はいは～い"と適当に返事をして
3人とバイバイをした。

『はぁ……疲れたぁ』

……お母さん帰って来ないなぁ。

…また今日も残業かな？

……ごめんね、お母さん。

独り身で育ててくれてるって
…本当にありがとうだし、ごめんね。

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私の両親はとても仲良しの夫婦…

でも…

……私が10歳の時にお父さんが亡くなった。

亡くなる前までは本当に幸せな家族だったと思う…

って今もめちゃくちゃ幸せなんだけど。

お父さんが亡くなってからは、学校代や大学代
生活代の為にお母さんが働き出した。

それからなかなか家には帰って来なくなった。

仕事三昧なのに私を好きでいてくれるお母さんに
本当に感謝しかないし申し訳なかった。

だから次は私はお母さんを楽にする為に
頑張るからね！

そう思っていたのに。

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私の願いは届くことも無かった。

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お母さんが………

亡くなってしまうなんて事を
私はまだ知らない。