第284話 ページ41
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「あれヒョン、終わったのに帰んないの？」
撮影がひと段落したセフンが、
スタッフの「一旦休憩に入ります」の一言で
俺の座る椅子の隣に腰掛けた。
「俺以外誰も終わってないのに俺一人帰るのも
どーなのかなって思って。」
「ふ、寂しいだけでしょ。」
セフンが見抜いたように軽く笑ったことに
少しムッとして唇を尖らせる。
まぁ大体正解なんだけど。
「うっせ。」
「まぁいいや、終わるまで待ってて。
一緒に帰ろ。」
そう言って疲れたように目を閉じるセフンの横顔は
少し大人っぽく見えて、小さく息を吐いた。
きっと俺をすごく心配してる。
セフン以外だってそうだ。
皆どうしたらいいか分からないみたいで
そっとしておいてくれてる。
ただセフンはじっとしていられないらしく、
何にも考えていないようにこうして側に来て
何も聞かずにじっとしている。
皆にそっとして置かれるのも逆に寂しい、
そんな面倒くさい俺の心情を理解してくれているみたいだった。
「…Aに告ったんだけど振られてね。」
今までは何も言わなかった俺。
でもセフンの心遣いがありがたくて、
吐き出したくなった。
セフンはゆっくり目を開けると、
しばらく俺の目を見つめていた。
「あの幼馴染の子？」
やっと口を開いたけれど、オーバーなリアクションは無かった。
「そう。」
「うん、それで？」
椅子にフッと寄りかかり、
リラックスした感じで聞いて来る。
話してみると、止まらなくなった。
走馬灯のように、今までの思い出が蘇って来た。
「諦めずにアタックしてたらね、２０歳になったら
付き合ってあげるって言われたわけ。」
拳をキュッと握りしめる。
セフンはそれを聞いて
少しだけ驚いたように目を少し吊り上げた。
「おー、おめでとう。」
「でも、いざ誕生日になったら
やっぱりやめたって言われてね？」
「あらら。」
「諦めきれなくてウジウジしてたら
この前電話で泣きながら
今回初めてオッパのために行動できて嬉しい、
応援してるからって言われてさ。」
「…んー、どういうこと？」
伏し目がちになってきた俺に、
落ち着いた声で尋ねる。
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Hinayeol(プロフ) - わーーん更新楽しみに待ってます！！ (2017年8月29日 0時) (
レス) id: 1db30c893b (このIDを非表示/違反報告)
どんちゃん(プロフ) - Hinayeolさん» Hinayeolさんコメントありがとうございます！もうすぐで更新する予定なので楽しみにしていただけるとありがたいですヽ(*'▽'*)ﾉ (2017年8月28日 23時) (レス) id: 32cc05fed0 (このIDを非表示/違反報告)
Hinayeol(プロフ) - チャニョリ〜早くくっついて (泣) (2017年8月28日 4時) (レス) id: 1db30c893b (このIDを非表示/違反報告)
どんちゃん(プロフ) - ritzさん» ritzさん、コメントありがとうございます。嬉しいです！更新頑張ります(*^^*) (2017年8月13日 23時) (レス) id: 7f2b0d3fd7 (このIDを非表示/違反報告)
ritz(プロフ) - いつも楽しみに更新待ってます！！これからもよろしくお願いします！ (2017年8月13日 20時) (レス) id: 38d97e9a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どんちゃん | 作成日時：2017年7月31日 14時
