第246話 ページ2
「あれは、あの……友達と喧嘩しちゃって。
ひどいこと言っちゃって、仲直りしたくって……」
どっと来た安心感が私をお喋りにさせて、
聞かれてもいない言い訳をしだす。
まぁ嘘は言ってないっていうか…。
友達……みたいなもんだし…うん。
「うん、そっか」
コーヒーを一口飲みながら
私の目をしっかり見ながら聞いてくれる。
「じゃあ俺来ちゃまずかったよね、ごめんね。」
コーヒーカップを置いて
申し訳なさそうな顔で言うから
オーバーリアクションで
両手を何度も横に振って否定する。
「いやいや……私が呼び出したんですから…
本当、すいません…。」
手を振ったあとはペコペコ平謝り。
なんでギョンスくんが謝るんですか！
完全に私が悪いのに…。
しかも公園から連れてきてくれたんでしょ？
申し訳なさすぎるわ…。
「もう、友達とギョンスくんの声間違えるとか…。
ハハ……ギャグですね、本当…」
私の自虐に明るく笑ってくれるギョンスくんの笑顔がありがたい。
「ただ、私が…
お酒の力を借りたとはいえ、
勇気を出した行動だったんですけど…
伝えさせてくれさえしないんだって。
神様にガッカリって言うか…。」
…って、しまった。
聞かれてもないのに。
口を急いで抑えるけど、
「まだ、チャンスはあるよ。大丈夫。」
って、ギョンスくんは微笑みながらそう言ってくれた。
その言葉が嬉しくて笑顔になるけど、
すぐに泣きそうになる顔を隠そうと
微笑んだまま視線を落とした。
「いえ…これが最後だったんです。
もうこれが最後って決めたから…
最初で最後の勇気だったんです。」
言い聞かせるようにそう言う。
そう、最後って決めたから。
ギョンスくんは、何も言わず黙って私を見ていて、その視線を痛いほど感じた。
何か言われるよりずっと気が楽だった。
ギョンスくんはコーヒーをもう一口飲むと
スッと息を吸った。
その小さな音が、
この静かな部屋に響き渡った。
「今度からは俺でよければ話聞くからさ、
もう1人で外で飲んだりしないで。
飲むなら美味しいお酒奢るから
いつでも連絡して。
今日はもう遅いし、送るよ。」
ギョンスくんのハートの笑顔が
傷ついた心に染みていくようで
泣きそうな笑顔になっている自分に気づいた。
話を聞いてくれる誰かがいる。
それが今の私には
これ以上ないくらい嬉しかったんだ。
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Hinayeol(プロフ) - わーーん更新楽しみに待ってます！！ (2017年8月29日 0時) (
レス) id: 1db30c893b (このIDを非表示/違反報告)
どんちゃん(プロフ) - Hinayeolさん» Hinayeolさんコメントありがとうございます！もうすぐで更新する予定なので楽しみにしていただけるとありがたいですヽ(*'▽'*)ﾉ (2017年8月28日 23時) (レス) id: 32cc05fed0 (このIDを非表示/違反報告)
Hinayeol(プロフ) - チャニョリ〜早くくっついて (泣) (2017年8月28日 4時) (レス) id: 1db30c893b (このIDを非表示/違反報告)
どんちゃん(プロフ) - ritzさん» ritzさん、コメントありがとうございます。嬉しいです！更新頑張ります(*^^*) (2017年8月13日 23時) (レス) id: 7f2b0d3fd7 (このIDを非表示/違反報告)
ritz(プロフ) - いつも楽しみに更新待ってます！！これからもよろしくお願いします！ (2017年8月13日 20時) (レス) id: 38d97e9a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どんちゃん | 作成日時：2017年7月31日 14時
